私は6月という季節が、四季を通じて一番好きです。
雨や梅雨には、一般的にはじめじめした印象がつきまとうが、私にとっては、雨は恵みの雨。
汚れをすべて洗い流してくれるような清潔感が好きで、雨上がりの町など、なにごとにも代えがたい清らかさがあると思ってます。
2022年の6月。
水が似合う場所はどこだろうか、と考え、茨城県・潮来までドライブすることにしました。
ちょうど「水郷潮来あやめまつり」が開催されている時期で、100万株ともいわれる「あやめ」が咲き乱れるようすを見てみたいと思ったのです。
植物学的には、「あやめ」の開花時期は5月上旬から中旬とのことですが、「水郷潮来あやめまつり」は、毎年5月下旬から6月中旬にかけて開かれ、潮来市は例年6月10日が一番の見ごろと宣言している。
これは、潮来では、アヤメ科に属する「花菖蒲(ハナショウブ)」のことをアヤメと呼んでおり、「花菖蒲」は「あやめ」に遅れること1か月、すなわち5月下旬から6月中旬にかけて見頃を迎えるからだそうです。
それには少し早いかもしれないが、6月上旬の週末、東関道に乗って潮来へ向かいました。
3種類のアヤメが咲き乱れる「あやめ園」
さて、一部で最高速度が110㎞に引き上げられた東関道を北へ飛ばし、終点の潮来で下りて「あやめまつり」会場へ。
朝8時ごろに着いたので、まだパーキングは空いてます。
しかし、9時過ぎに帰ろうとすると大渋滞になっていました。
潮来の駅からも近いので、鉄道利用のほうがいいのかもしれません。
「あやめまつり」の入場料は無料ですが、駐車場代500円を払って中へ。
ちなみに、「あやめまつり」自体は24時間いつでも入れるようです。
8時過ぎというのに、すでに群がっている観光客。
水路に沿って奥へと進んでみます。
前述のように、アヤメにも、品種によって早咲きや遅咲きというように分かれるので、この時期であれば、十分に鑑賞できるらしい。
そして、アヤメの種類には、さきほどの花菖蒲のほか、カキツバタという品種もこのあやめ園では見れるとのこと。
見分け方は芽の部分で、白がカキツバタ。黄色が花菖蒲らしい。
これなんか、芽の部分が黄色いので、花菖蒲なのだろうか?
これも黄色いけど?
いやあ、わかりません(^^)
素人には無理ですね。
純粋に花の鑑賞として楽しむことにしました。
利根川系前川の手漕ぎの「ろ舟遊覧」
あやめ園は、常陸利根川の支流前川に沿っています。
その前川を、ゆったりと進んでいく遊覧船。
遊覧船といっても、手漕ぎのボートのようなものです。
でも、漕いでいるのは女性です。
観察してると、身体全身を使ってオールを左右に動かし、かなりの重労働のようです。
ここでは、花嫁がろ舟に乗って対岸で待つ婿のもとへ歩み寄る、「嫁入り舟」という儀式もあるそうです。
昭和30年代までは、実際に行われていたとのこと。
夜はライトアップされるのでしょう。
うなぎか・・今日のランチはうなぎにしよう(^^)
水郷の地は晴れてると、若干情緒に欠けますね。せめて夜のほうがよかったかな。
ところでこの像。「潮来の伊太郎」なる人物。
検索すると、演歌の歌詞ばかりでてきて(笑)、どんな人物なのかわかりませんでした。
しばらく、園内を散策します。
水雲橋のたもとでなにか人だかりがしてます。
記念撮影のようでした。
「あやめ娘」というモデルさんですね。
赤い和傘がよく映えています。
水雲橋の上に行ってみます。
柳に隠れてますが、前川の流れがしっかりと見てとれます。
前川は常陸利根川、その先は日本で2番目に大きい霞ケ浦につながっています。
そして、今私が見ている方角には、15番目に大きい北浦が広がっています。
すなわち潮来という町は、霞ケ浦と北浦に挟まれた土地ということをあらためて認識。
利根川に出れば、江戸川経由で江戸はすぐ。
江戸時代は水運で栄えたことでしょう。
入園者が増えてきた「あやめ園」。露店も並びはじめました。
そろそろ帰ろうかな。クルマもだいぶ埋まってきました。
雨情橋を渡って帰ります。雨情橋なんて、いい名前です。
6月なのに、カラッした青空の潮来でした。