東国三社の一つ【息栖神社】茨城県神栖の水の聖地を訪れてみた

茨城県神栖市にある「息栖神社」をご存じですか。

利根川流域のこの地域に、「鹿島神宮」「香取神宮」とともに、東国三社(とうごくさんしゃ)の一社をになう神聖な神社です。

東国三社については、江戸時代の人々が、「伊勢神宮には一生に一度は行きたいけど、あまりに遠い」。

そこで、伊勢神宮に参拝するのと同じ御利益をいただけるとして、「下三宮参り」という「東国三社」に参拝する風習が広まったらしいです。

ところで、「一生に一度は行きたい」とされる伊勢神宮は、実はまだ行ったことがありません。

「あまりに遠い」なんて、すごくいい響きですね。

ゴダイゴのガンダーラを思い出します(^^)

東国三社の一つ「息栖神社」

私が「息栖神社」を訪れたのは、6月のよく晴れた土曜日。

にも、かかわらず、参拝客はほとんどいません。

ほどよく賑わっていた「香取神宮」や「鹿島神宮」と比べると、静寂で落ち着いた印象を受けます。

ふたつの神宮にはあった露店も、「息栖神社」にはひとつもありません。

「息栖神社」の由来です。

主神は「岐神(くなどのかみ)」とするようですが、私には「天鳥船神(あまのとりふね)」のほうが興味深い。

「天鳥船神」は、古事記の「国譲り」のシーンで、天から遣わされた「タケミカヅチ」に寄り添っていった神。

海と空の交通の神という感じがします。

ちなみに「タケミカヅチ」を祀っているのは「鹿島神宮」です。

鮮やかな「神門」。

神門をくぐって、参道をしばらく歩くと、「香取神宮」でもみかけた懐かしい「茅の輪」。

参拝客がいないだけに、よけいに神聖に見えます。

「茅の輪」とは、大きな輪をくぐることによって心身を清められ、無病息災や厄除けのご利益があるとされます。

しかし、このくぐりかたは覚えられない(^^)

御神体は井戸とされる社殿。

ほんとに「東国三社」の一角を担っているのかと思うほどの静寂さ。

力自慢の「力石」

神門のそばに「力石」なる石が飾られています。

これは、お祭りの際に、若者たちがこの石を持ち上げることで、力を競いあったと記されてました。

「力石」のほかにも、由緒ありげな大木。

日本三霊水のひとつ「忍潮井(おしおい)」

さて、境内も広くなく、「息栖神社」の見学はあっという間に終わってしまいますが、実は「息栖神社」の真骨頂はこれからです。

さきほどくぐった鳥居は、実は二の鳥居。

一の鳥居は、前方に見えている水路に面しています。

そして、そこに日本三霊水のひとつとされる「忍潮井(おしおい)」があります。

息栖神社の前方がまだ海だった頃、それでも清水が湧いて出たとされる神秘的な井戸。

潮に囲まれているのに、真水だったので、「忍潮井」なのでしょうか。

「忍潮井」は一の鳥居の両側にふたつあります。

左側が男瓶。右側が女瓶。男のほうが、少し大きいかな。

東国三社を結ぶ謎のトライアングル

一の鳥居から少し歩いて、常陸利根川の遊歩道に出ました。

水のある風景は、それだけでほっとするものがあります。人間の本能なのだろうか。

ところで、「東国三社」を地図上で結んでみると、直角二等辺三角形になるそうです。

私の立ち位置から、右側が「鹿島神宮」。左手が「香取神宮」。

つまり、私は今、「東国三社」の謎のトライアングルの中にいます。

このトライアングルの中では、様々な「不思議な出来事」が起こるといわれているらしい。

ちなみに、その「不思議な出来事」とは、なんなのか、調べてもわかりませんでしたが。

もし「不思議な出来事」が起こるのだとしたら、いますぐにコロナを払しょくしてほしい。

もう、マスクにはあきあきしました!(^^)!

一の鳥居に手を合わせながら、「コロナよ、早く終われ!」と願って一礼です。