さて、秋晴れの日曜日の朝。
私は、外環道と常磐道で筑波山のふもと「筑波山神社」までやってまいりました。
着いたのが9時過ぎ。
久しぶりの秋晴れと休日が重なったことで、筑波山は大賑わい。
クルマは、神社から少し下がったところに止めて、そこから山登り開始です。
これだけ混んでも、一応とめられるというのは、マイカー派の方にとっては安心ですね。
今回は、登山初心者が、筑波山の女体山山頂へ向けて「白雲橋コース」を登る登山紀行です。
筑波山の山頂へいたるコースはこちらをご覧ください。
筑波山神社で登山の無事を祈願
筑波山一帯は、「筑波山神社」という神社の境内になっています。
そして、その入り口には大きな鳥居が。修復中でしたが貫禄十分です。
その鳥居の向かいに「おにぎり屋さん」があったので、飲料水と食料を仕入れて装備は万全(?)です。
ちなみに、この「筑波山縁結び」は、おにぎりだけでなく、簡単な食事も利用できます。
しかし、この日は、久しぶりの秋晴れ。「おにぎり屋さん」も大混雑でした。
さて、まずは、大鳥居をくぐって「筑波山神社」に向かいますが、鳥居から徒歩12分。
すいていれば、クルマで神社の手前まで行けます。
参道の途中にあった、「つくばグランドホテル」。
日帰り入浴もできるようです。
ようやく神社の入り口に。
神社のたもとから「白雲橋コース」と「御幸ヶ原コース」が分かれ、さらにはケーブルカーで登ることもできるようです。
「筑波山神社神橋」。2019年に31年ぶりに改修された由緒ある橋。
立て札によると、年に4回だけ、この橋を渡ることが許されるそう。
そんな厳かな橋なんですね。
拝殿の前は大行列。
なにわともあれ、日本国民が外を出歩くようになったのは喜ばしいこと。
明治時代に造られた歴史ある拝殿です。私も並んで、登山の無事を祈願しました。
後で知ったけど、この大きな鈴の切れ込みがハート型になってる。
「白雲橋コース」で女体山山頂目指して登山開始
さて、前置きが長くなりましたが、いよいよ筑波山・女体山の山頂を目指して登頂開始です。
神社の境内まで足を運ぶと、どこが「白雲橋コース」の起点なのかわからないので、少し戸惑いますが、本日は多数の登山者がいたので、ついていきます。
境内を、そのまま右手に行けばいいだけです。
そして、一度境内の外に出るので、ここでまた戸惑います。
この橋を「白雲橋」と呼ぶそうです。
「白雲橋」を渡ると、民家の並ぶ公道を歩くので、一瞬、これで合ってるのかな、と思いますが、すぐに看板が現れました。
ほかの登山者がいなかったら、迷っていたかもしれません。
ここから2.6kmの山登り。
最初はこんな感じ。
ようやく、登山をしている気分に。
10月の日曜日。気温14度の秋晴れ。気持ちのいい山登り。
ところで、私の出で立ちは、ジーンズにスニーカー。これで大丈夫かな。
このくらいなら大丈夫ですが、
こんな感じになると、靴底の薄いスニーカーでは、足の裏が痛くなります。
「白雲橋コース」とつつじヶ丘方面への分れ道。
傾斜も急になって、少しづつ疲労を感じます。
ちょっと休憩。森林浴を楽しみながら、ミネラルウオーターで水分補給。
爽やかな風も吹きぬけ、気持ちのいい森林浴。
半分ぐらい来たかな、と思ったら、まだ山頂まで1.6km。
子供は元気。この急斜面を走り抜けていきます。
ようやく、あと1km。
足と腰に疲れを感じるころ、「白雲橋コース」と「おたつ石コース」の合流地点に到着。
合流地点は、休憩所になっていました。
「おたつ石コース」は、子供連れなどにもぴったりなショートコースなので、そちらから登ってきたファミリーで賑わいます。
こちらが「おたつ石コース」。
ちょうど、そこへロープウェイが通過。
数年前に娘たちと登ったときも、「おたつ石コース」で登り、帰りはロープウェイでした。
懐かしいなあ・・
「奇岩怪石スポット」をくぐって山頂へ
この休憩所で一休みして、腰を上げると、いきなり立ちはだかるのが「弁慶七戻り」。
今にも落ちそうな大岩に、弁慶が七回戻ったといわれる奇岩。
ほんとに落ちそうだよな。地震がきても大丈夫なのだろうか。
このあたりから山頂までが、奇岩・怪石が次々と現れる、「白雲橋コース」一番の見どころになります。
すごいな、こりゃ・・
よく怖くないね(^_^)
奇岩が続きます。
パワースポットでもあるみたい。
ほこらも度々みかけます。筑波山は霊山です。
一瞬、平坦になったかなと思うのもつかの間。
目の前に現れる巨岩。
筑波山・女体山山頂は、2時間待ちの登山渋滞
頂上が近づくと、渋滞がはじまりました。
わずか200mを2時間かかりました。
2020年の10月で、はじめて晴れた休日。これは仕方ないでしょう。
でも、山道のすき間から見える関東平野に癒されます。
木々のすき間からのぞく青空も。
奇怪な植物も。
ちょうど登ってきて、疲れがたまるころなので、いいタイミングの一休みかもしれません。
筑波山の終盤は、けっこう巨岩をよじ登ったりします。
このあたりで、動きにくいジーンズとスニーカーの組み合わせはこたえます。
頂上直前に大仏岩。どこにあるのかと思ったら・・・
あんな高いところに! ほんと、落ちないのが不思議。
木々のすき間から臨む霞ヶ浦。
葉っぱも色づきはじめています。
あれは、ロープウェイのふもと「つつじヶ丘」。
女体山頂上の展望台は満員です(^^)
女体山山頂から眺める関東平野
877m。恥ずかしながら、自力で登った山としては最高峰。
さて、最高地点へ。けっこうスリルあります。
おお、眼下に広がる関東平野。
足元はこんな感じなので、風も吹いてるし、それなりにコワい。
でも、自力で登った877m。ちょっとした達成感。
3時間かかったけど、渋滞がなかったら1時間半くらいかな。いい運動になりました。
右手に男体山も見えます。
女体山の標高877mに対して、男体山は標高871m。
わずか6mですが、女の方が高いのは現代風。気持ちいいですね。
「つつじヶ丘」に霞ヶ浦。地球が丸く見えます。
こうしてみると、関東平野って、ほんとにだだっ広いね。
今後、通信技術が果てしなく高度化したら、こんなに広い土地があるんだもん、東京一極集中なんて意味ないよな。
筑波山・女体山山頂で感じた感想でした。