さて、7月上旬という絶好の季節にやって来た北海道。
本日の予定は、宗谷本線で稚内へ出て宿泊するつもりですが、今いる場所は旭川空港。
旭川空港は、旭川市街のかなり南に位置し、すなわちラベンダーなどのお花畑で有名な美瑛や富良野に近いんです。
ただいま9:40。
宗谷本線の列車は13:35発の列車を予定しているので、約4時間あります。
ランチの時間を考慮しても、どこか一か所の花園を回れるかなとあたりをつけたのが「ぜるぶの丘」。
レンタカーを借りるほどの時間でもないし、バスで行ける場所として選びました。
レンタカーであれば、旭川空港から15分ほどの距離。
バスで行く場合、路線バスであれば、近くにバス停がありますが、JR富良野線の美瑛駅を通るバスがあったので、まず美瑛(びえい)駅に行き、そこからレンタサイクルでアプローチすることにしました。
公共交通機関を利用する場合、美瑛駅はこのあたりのファームの拠点。
したがって、駅にレンタサイクルがあります。
「ふらのバス」で旭川空港から美瑛駅へ
富良野プリンスホテル行きの「ふらのバス」の出発時間は10:10。
チケットを自販機で買いました。380円です。
空気の爽やかなバス停でバスを待ちます。
気温は26度とのことですが、体感温度は20度くらい。ほんとに涼しい。
空港にもレンタサイクルがあったようです。
バスが来ました。念のため運転手さんに「ぜるぶの丘」に行きたい旨を告げると、「ああ、止まらないんですよねえ。すいません。」とのこと。
大丈夫です。美瑛駅から「ぜるぶの丘」まで、2㎞くらいですから。
曇り空だけが少々気がかりな、北海道の旅がはじまりました。
バスは20分ほどで美瑛駅に到着です。
レンタサイクルで走る北海道の大地
美瑛駅を発車していくバス。
その向こうに見えるのは、レンタサイクル屋さんです。
それにしても、まわりに誰もいないし、ここは本当に美瑛駅?
レンタサイクルを1時間だけ借りました。背中の荷物も預かってもらいます。
そして、あらためて、駅前を眺めます。
富良野あたりでは、やはりレンタカーでの行動が主流で、レンタサイクルの出番はないのかな。
そのくらい、土曜日というのに閑散としています。
自転車だけでなく、道路まで借り切ったようなサイクリング。
松山千春のsing a songを口ずさんでしまった(^^)
国道まで出れば、さすがにクルマがけっこうなスピードで行き交ってます。
北海道でも、自転車は車道を走るんだよね?
隣を走り去るクルマの速度にビビりながら、約2㎞。
「ぜるぶの丘」に到着。アシスト付きの自転車は、ほんとにラクだ。
「かぜ」「かおる」「あそぶ」の「ぜるぶの丘」
さて、自転車でやって来た「ぜるぶの丘」。ここでの滞在時間は30分くらい。
「ぜるぶの丘」って、エルムという樹の関係かな、と思っていたら、「かぜ」「かおる」「あそぶ」の文字をひとつづつとってつけた名前とのこと。
「あそぶ」というのは「バギーカート」で園内を回れるそうです。
さて、入園料は無料ですが、協力金を募ってます。
私はもちろん払いましたが、ほとんどの人が払ってなかったのはなぜ?
園内に足をいれると、おお、さすがに雄大できれいです。
ラベンダーは、数年前に家族で「ファーム富田」に来たことがありましたが、それより見頃期に近いようです。
私は、花にはうといんですが、北海道で好きな花があります。ルピナスです。
これ、ルピナスだと思うんだけど違うかな。
なぜ、この花に惹かれるかというと、花園のみならず、普通の場所にも普通に咲いているからなんです。
いや、ひょっとしたら違うかもしれないんですが、少なくとも今までの北海道の旅で、駅などを散策してると、ホームの裏手とかに無造作に咲いてる姿に何度も出会いました。
この何気ない飾らなさが好きなんだよな。
しかし、「ぜるぶの丘」の主役は、やはりラベンダーです。
美しいし、香りも素晴らしい。
農園自体は、そんなに大きくありません。
バギーカートには乗りませんでしたが、30分もあれば十分鑑賞できると思います。
今回の北海道旅は、離島4島がテーマなんですが、前哨戦として十分な充実度でした。
軽食やアイスクリームもありますよ。
土曜日の「ぜるぶの丘」、ほどよい賑わいでした。
しかし、自転車でやって来たのは私だけでした(^^)
そして、クルマに気をつけながら帰ります。
クルマは、間違いなく7~80キロ出してるので、ほんとにコワイ。
「青い池」なんていう観光スポットもあるみたいですね。
美瑛駅に戻ってきました。自転車を返して時計を見ると11:30。
予定通り、11:48の富良野線で旭川へ出ます。
そして宗谷本線で稚内へ。今夜の宿泊地は稚内です。
美瑛 ⇒ 旭川 富良野線の旅
眺めてるだけであきない独創的な富良野線美瑛駅の駅舎。しかし、無人駅なんでしょうか。
ホームに向かうために、無人の跨線橋を渡ります。
跨線橋から見えた、かわいい一両のディーゼルカー。
こちらが駅舎だったんだ。
建て直したのでしょうか。石造りの立派な駅舎です。
だだっ広い駅前広場。
旭川まで640円です。
富良野線には、小学生のころに乗ったことがあります。
それ以来40年ぶりの再会(^^)
でも、記憶に残ってる景観はないなあ。
土曜日だからなのかな。乗客も現れずに出発です。
なんていうのかな。
ローカル線には違いないんだろうけど、大自然の中を走る場合、一言でローカル線とは言えない、北海道の鉄道には、そんな雰囲気があります。