今日は、早起きして、いよいよ、軍港旅順に乗り込みます。
ヘンな町に興味を持つ奴だ、とお思いになるでしょうが、旅順といえば、三国干渉で泣く泣く手放した遼東半島の入り口。
その後の日露戦争で、再度手に入れた場所です。
戦争に対する是非は、とりあえず脇におけば、多くの日本人が犠牲になって獲得した地。
私も日本人。やはり興味がわきます。
hotel nikko dalianの豪華な朝食
というわけで、今日は一日歩き回ることを覚悟して、ホテルの朝食を詰め込みます。
さすが、hotel nikko dalian。朝食には、和食がふんだんに用意されています。
海外のホテルで納豆を食べたのはじめてかな。
これで、1泊8,500円なら、まあまあでしょう。
ホテルの中も、クリスマスモードですね。明日はクリスマスイブです。
日本人もけっこう来るのかな。それとも、日本航空系列のホテルだから。
旧型の路面電車で大連駅へ
さて、旅順に行くには、大連駅から出ているバスに乗る必要があります。
街は勤めに行く人たちであふれています。
これが最寄りの停留所。ここから、昨日見かけた路面電車に乗り込みます。
ホテルから大連駅まで、十分歩ける距離ですが、旧型の路面電車に乗ってみたかった。
料金は1元(約16円)です。
あれは、下り方向の路面電車。最新型ですね。私は旧型に乗ってみたい。
上りが来ました。ちょうどよく旧型の電車です。
旧型だけど、道行く最新のクルマやバックにうまくマッチしているのはなぜでしょう?
うーん、カッコいい!
いちおう停留所はあるものの、路面電車は、道路のど真ん中に止まりますので、行き交うクルマやバスをさけながら、乗り込みます。
ほんと、中国で生活すると、危機管理意識が高まるでしょうね。
それにしても、木張りの車内はレトロチック感満天です。
いろんな人が乗ってる旧型電車の車内。
大連駅前に到着。
見かけは古いけど、しっかりと市民の足になってるようです。だって1元だもんね。
発車する瞬間に、パンタグラフから、パチッとかなり大きい火花が飛び、近くに落ちたのにはビビりました(*_*)
旅順行きのバスを探すのに一苦労
バスターミナルは、駅の北口と南口の両方にあります。
「地球の歩き方」によれば、どちらからも旅順行きは出ているようですが、南口側に向かいました。
しかし、チケットを売ってくれません。
中国語が全くできない私は、「旅順」とメモに書いて見せてるので、意図は伝わってるはずですが、「めいゆー(ないよ、の意味)」を繰り返されます。
時刻表にも、載ってるのに・・
途方に暮れていると、オフィスの中から、おばさんというかおばあさんが出てきて、北口の方に行け、と身振りで示し、途中まで私を案内してくれました。
顔がどこか日本人に似ている、親切なおばあさんでした。
これは、昨日も通った、大連駅の南北連絡通路。朝の通勤ラッシュがはじまっています。
駅前広場をウロウロして、ようやく旅順行きのバス停を発見。
一般市民に交じって、観光客もいそうです。でも、中国人て、何しに旅順へ行くんでしょうか。
乗り込もうとしたら、「ピャオ(チケットのこと)買ってこい!」と言われ、バスは発車。
次のバスに乗ることになりました。
チケットオフィスでチケット買おうとすると、「リョコー?(旅順口のことかな?) タクシー、タクシー!」と、タクシーの中に連れ込まれそうになりましたが、危うく逃げます。
まったく強引な連中です。((+_+))
ちなみに、旅順まで7元でした。ここから30キロぐらい離れているのに、120円弱! 超安い!
あらためて、列に並びます。
バスで大連から旅順へ
バスは9時少し前に発車。大連駅の南口と北口で2時間近くもバタバタしてしまいました(笑)
それにしても、この乗客たち、どこに行くんでしょう。
しかも、途中のターミナルで、中国人がドッと乗ってきて、車内は満席に。
旅順へ向かう中国人がこんなにいるとは思いませんでした。
バスは、ヨーロッパの雰囲気を残す、大連の街を抜けていきます。
大連から1時間半。左側に海が広がりました。
このバスは南回りの「旅順口」行き。
旅順には、もう一つ、経済開発区域に指定されている「旅順新港」があり、もちろん、散策するのは歴史地区的な「旅順口」の方。
これでわかった。
南口のおばさんたちは、「南口からは旅順新港よ! リョコー(旅順口)に行くなら北口よ!」と、日本人の私に言ってくれていたんでしょう。
中国人、結構親切でないかい?
バスは、旅順口の街並みに入りました。
そして、バス停ごとに、乗客は下車していきますが、どこで降りていいのかわかりません。
最後まで乗っていると、旅順口のバスターミナルに到着。運転手が降りろ!といいます。
終点まで来てしまいましたが、ここが旅順口のバスターミナル。
さて、どんなふうに歩きますか。