夕暮れとともに去るので、名残惜しさが増すブハラの街。
将来、世界一周とかすることになったら、また立ち寄ろうね・・・
素敵な街だった。
yandexgoでクルマを呼んでブハラ駅に向かいます。満月が浮かんでました。
そして、その満月を追うようにたどり着いたウズベキスタン鉄道のブハラ駅です。
ブハラ駅でのひととき
夜のブハラ駅。昨日は昼間だったので、夜の雰囲気は独特。
あの、物々しい探知機。いまは使ってないみたい。
私は、キャリーも身体も素通りでした。
乗る列車は23:15のタシケント行き。
タシケント到着は、翌朝7:02。
何本か列車はあったんだけど、タシケントに着く時間がもっとも遅い列車を選びました。
いくら首都といっても、朝の4時や5時に着かれちゃっても、カフェすら開いてないでしょ。
所要時間は7時間47分。
タシケントまでの距離は600kmなので、表定速度は77km。高速鉄道ではないですね。
旅行会社に頼んで、2等寝台の下段をオーダーしておきました。
2等寝台でもひと晩で4,900円だから高くはありません。
ところが、なんとしたことか、またまた乗る予定の列車が時刻表に出てない・・・
私の乗る列車が金曜日しか運行しない便だからかな・・・
念のため改札係に確認すると、「ここで待て」とのことなので、大丈夫でしょう。
時刻は21時。様々な寝台列車が発着する活気あるブハラ駅です。
夜遅くなってもパン屋さんが開いてました。
時間とともに、人影が少なくなってきたので、エアコンのすぐ近くに場所を移します。
そして、列車を待つひととき。
こんなスキマ時間に音楽でも聴くと楽しいんだよね。
ハイレゾで流れてきた曲は、JUJU「Door」でした。
雰囲気ある夜のブハラ駅ホーム
23時近くなった頃、改札係にもう一度チケットを見せると「入れ」と促されて、指を3本。
3番線ということだろうか。
いちばん手前に止まってた列車が、いましもタシケント方面に出発して行きました。
ホームが長いからか、機関車に連なる客車が長大編成だからか、それとも、地面と同じ高さの低いホームだからか、ものすごく雰囲気のあるブハラ駅です。
日本では、この雰囲気、まず味わえない。
列車旅はこうでなくちゃね・・・感動してしまった(^ ^)
深夜でも開いているキヨスク。
アナウンスはないけど、車掌さんが笛を吹きます。この列車もそろそろ出発かな。
たぶん、この列車が2番線の列車。私の乗る3番線の列車は、この向こうに隠れているか、これから到着するのでしょう。
跨線橋もないので、いるのかどうかもわからない^ ^
この列車は、タシケントからやってきて、どこへ向かうのだろうか・・・読めない
行先不明のミステリー号。
そのミステリー号がタシケントとは反対方面に出発して行きました。
すると、隠れていた3番線の列車が姿を見せます。
これこそ私の乗る列車でしょう。
ブハラ⇒タシケント寝台列車の旅
タシケント行きだけど、ブハラ始発ではなく、はるばるウルゲンチから走ってきた列車です。
ウルゲンチとは、ウズベキスタンのオアシス都市ヒヴァの最寄駅。
ところが、この車両は18号車。私の寝台は5号車。
うわ、だいぶ先だ・・・
5号車目指して歩いているうちに、ホームが消えてなくなりました。
線路の上を歩いて、2等寝台車に乗るのは、私の旅歴で初めての体験。
線路に人が入ったら、列車が止まる日本では考えられないような行動だけど、列車旅なんてこれでいいんです。
私は、過保護な日本より、こっちの文化の方が好きだ。
さて、やっとのことで5号車までたどり着いて、車掌さんにチケットを見せると、チケットは取り上げられて「入れ」とひとこと。
よいしょ、って感じでタラップをあがります。
車内に入ると、一気に静けさに包まれます。
それもそのはず、23時です。みんな眠ってるよね・・・
私のコンパートメントは6号室。
静かにノックして扉を開けます。
そこは4人用のコンパートメント。
3人家族の一角に放り込まれる形になりました。
老夫婦とその娘といった家族構成でしょうか。
みなさん、まだ起きてました。
軽くあいさつして、「コウリャン?日本人?」くらいの会話はするけど、後が続かない・・・^ ^
外も見えないし、ならば、早く眠ってしまうことですね。
ところで、部屋に入った瞬間、ずいぶん暑いなと思ったんだけど、このエアコン、停車中は停止するみたい。
列車がブハラ駅を発車したら、動き出しました。
ご家族は、お茶を飲んだり、スナックを食べたり、まだ起きているようです。
上段ベッドの娘さん?
正直、女性が2人もいるし、カーテンもないのでこちらが気を使ってしまう・・・
皆さん夜更けまで会話されてたけど、どんな場所でもふつうに眠れてしまうのが私の得意技。
昼間から歩き続けた疲労もあいまって、あっさり寝落ちしました(^ ^)
寝台列車に乗るのって、久しぶりだな・・・
いつ以来だろうか・・
考えてみれば、コロナ明けの旅では、夜行バスはあっても寝台列車の乗車はない。
すると、6年前のカシュガル⇒ホータン、ロバニエミ⇒ヘルシンキ以来、ということになるのか。
いいなあ、夜汽車のこの振動・・・
目が覚めると夜が明けてました。
みなさん眠ってるので、通路に出て、シェードを開けます。
寝台列車の風物詩、洗面渋滞ですね。
トイレも、
洗面所も清潔なウズベキスタンの寝台列車でした。
コンパートメントに戻ります。
まもなくタシケントに到着ですね。
今日の夜の飛行機で帰国か・・・寂しいな・・
などと考えてると、列車が止まりました。
ん? まさかタシケント?
いや、Googleマップではタシケント南駅を指している。
でも、大勢の下車客。
南駅のほうが市街に出るのに便利なのかな、と考えてたら、親切な旅行者がいて「ここが終点だよ」と教えてくれました。
タシケント行き、じゃなくて、タシケント南行き、だったんだ^ ^
あわてて身支度。
ホームに飛び降りました。この高さだからね、ほんとに飛び降りる感覚。
乗ってきた5号車。
短い時間だったけど、やっぱり独特の雰囲気が楽しい寝台列車の旅でした。
では、旅の最終日です。
まずは、休憩のために予約してあるゲストハウスまで、荷物を置きに行きましょう。