旅に出てから、飛行機に3回乗り、ホテルで一夜を明かした。
移動している実感はあったけど、まだ街を歩いて、人々の生活の営みには触れていない。
なので、少し浮ついた気分ではあったけど、ようやく地に足を下ろして街を歩きます。
タジキスタンは中央アジアのなかでも平均標高が高く、ここドウシャンべも800mほど。
それでも、真夏の太陽は高く昇り、まぶしい日差しが真上から照りつけます。
ただいまの気温は30度ほど。
アイニ通りを歩いてみる
さて、ホテルを出て、目の前のアイニ通りを西に歩きます。
イスラム圏の旅は久しぶり。
ニカブとも違うと思うけど、タジキスタンの民族衣装なのだろうか。
女性の衣装が美しい。
日本では見られない風景。旅に出た実感が湧きます。
アイニ通りを西へ歩いていくと、通りの名の「アイニ像」が現れました。
ソビエト文学の創始者の一人だそうです。
ここも、かつてはソ連だったんだよね。
旧共産圏の面影は、道が広いからだろうか。
容赦なくてりつける太陽から護られたATM。
でも、こんなもので効果あるのかな^ ^
さらに、西へ歩いていくと、なにかの記念公園。
見事な彫刻。ここから先は郊外のようですね。
ドウシャンべの街は、そんなに広くはありません。
中央アジアのピラフ「プロフ」を食べてみる
では、お昼どきなので、ランチ。
ちょうど、このアイニ通り沿いに、タジキスタン料理風のレストランがありました。
シルクロードを彩る料理といえば、せいぜいラグメンかピラフ──私の知識は、せいぜいその程度。
中央アジアでは、そのピラフを「プロフ」と呼ぶらしい。
私が以前旅したカシュガルでは、「ポロ」と呼んでいた気がする。
米に人参や玉ねぎを刻み入れ、羊肉や牛肉を柔らかく煮込んでのせた炊き込みご飯。
だが、その6年前のシルクロード旅では、私はラグメンばかり食べていて、とうとう「ポロ」はオーダーし損ねていた。
そんな思いでいたところ、お兄さんがもってきたメニューは、「プロフ」のオンパレード。
ひょっとして、ここは「プロフ」の専門店だったかな。
肉の種類など気にも留めず、思わず注文してしまった。
暑くて汗もかいてるので、ミネラルウオーターもオーダー。
サラダ付きの「プロフ」だったみたいです。
ヨーグルトに、よく冷えたトマトが合いました。
そして運ばれてきたプロフ。お肉は・・・牛肉かな。
ひと口すくえば、米の香りに驚かされる。
いったいどこの米なのか、と尋ねたくなるほどの旨味。
天山山脈の雪解け水で育った稲作だからだろうか。
黄色に炒められた人参の甘み、見た目は油っぽいのに不思議と後を引くコク。
これぞ中央アジアのプロフ。
驚くほど、私の味覚好みにフィットです(^ ^)
あとで調べてみると、中央アジアのプロフの起源は、アレクサンドロス大王の遠征や、サマルカンドを中心とした交易都市の発展によって、西から伝わってきたらしい。
特にタジキスタンやウズベキスタンでは「プロフ」こそが宴席の主役とされ、「男の料理」と言われるほど男性が大鍋をふるう伝統があるとのこと。
一方で、稲作については、中央アジアは乾燥地帯で、本来は麦や雑穀の文化圏。
インドからアフガニスタンを経て、あるいは中国から西に広がったとも言われています。
久しぶりにコクのきいた焼き飯を食べたという感じです。
米つぶひとつも残さず平らげました。ごちそうさま。
ドウシャンべのメインストリート「ルダーキー通り」を歩いてみる
米の飯って、お腹にたまる。
ジルバクという、非常に美味しかったお店を出て、ふらふらと「ルダーキー通り」を散歩。
この網戸のような屋根にどんな意図があるのかわからないけど、
このシルクロードらしいポプラ並木(だと思う)が日陰を作ってくれているので、暑さはしのげます。
その素敵なルダーキー通りを阻むかのようなケンタッキーの看板。
女性の民族衣装がほんとに美しい。
ルダーキー通りから少し入ったところに建っていたオペラハウス。
その前にあった広場の噴水。
バスも頻繁に走ってますが、いまのところ乗る機会がない。
でも、このマークはなんだろ? まさか、オービス?
そのバスストップ付近の風景。
なんだか、騒いでました^ ^
走り去っていくバス。
ふたたび通り中央の遊歩道を歩きます。ここが一番涼しいや。
遊歩道には、たくさんベンチが並んでます。
そこに腰掛けて、アートな街並みを眺める優雅な時間。
ドウシャンべは素敵な街でした。
ここ1年、台湾・中国・韓国と東アジアの旅が続いていたので、明らかに異文化を感じ取れる久しぶりの旅。
またモニュメント。ルダーキー公園です。
公園の前は政府機関の建物。撮っても大丈夫かな。
7年前の「地球の歩き方」には、くどいほど写真撮影の注意事項が記載されてるので、すごく慎重になります。
今日は日曜日なのに誰もいないルダーキー公園。
いや違うんです。こんなに暑い日中に散歩する人がいないだけ。
おそらく、涼しくなる夕方から夜にかけて賑わってくるのでしょう。
気温は36度に上昇してました。
湿気がないので汗だくにはならないけど、汗はかいてるみたい。
やたらと喉が渇きます。
ファンタはいくらだったかな。確か日本円換算で70〜80円だったと思う。
では、公園を一回りして、またホテル方面に戻りましょう。
ホテルの近くには、商店街が広がってるんです。
午後から夕方にかけては、その付近をブラブラするとして、いったん帰ります。
考えてみれば、今回の旅SIMがないんだけど、Googleマップをオフラインでダウンロードしてきたので不自由がない。
だから、これは国立博物館ということがわかるんだけど、誰もいないのでちょっと不気味です。
ルダーキー通りの帰り道。
夜になるとライトアップされるのかな。
大きな交差点には地下道がありました。
キリル文字は、まるで何が書いてあるのかわからない。
地下道は商店街になってました。
やっぱり夕方から店を開けるらしく、半分はシャッターを閉じてます。
私も、日の傾きはじめる16時ごろまで、クーラーの効いたホテルに戻って体力温存です。