2023年10月にインドネシアに颯爽と登場した新幹線。
中国資本で造られた高速鉄道「Whoosh(ウーシュ)」。
2024年2月23日(金)。
インドネシアの旅4日目は、これに乗ってジャワ島の内陸都市バンドンへ行く日だ。
いくつかの経済誌にも書かれていたが、日本国にとって、インドネシアの新幹線は落札の経緯で中国に負け、因縁があるものらしい。
でも、私の旅は政教分離。
政教分離という言葉は、こういう場面で使うわけではない。
だけど、政府や宗教の信条は考え方で理解しつつ、それはそれとして、旅人としてその国の日常の臨場感を楽しむ。
それが私の旅。
だから、新しくできた旅のルートに純粋に興味津々です。
高速鉄道がある国は今ではかなり多く、私自身も韓国、台湾、中国などアジアを中心に乗ったことがあるが、そのすべてが乗り心地が良くサービスも満足いくものだった。
そして、これは地形の問題でもあるけど、日本と比較しトンネルが少ないので、景色が眺められるので楽しい。
さて、インドネシアの新幹線はどんな感じであるか。
楽しみに胸をふくらませながら、ホテルから始発駅のハリム駅に向かいました。
蛇足だけど、インドネシアではUberではなく、配車アプリはGrab。
とても使い勝手良く、あっさりとハリム駅へ運んでくれます。
そして、ジャカルタの新幹線始発駅ハリムはこちらです。
インドネシア高速鉄道の動画はこちらです。
アプリ&自動機で決済できなかった新幹線チケット
さて、高速鉄道ハリム駅。
自動機の前に行って、チケットの購入にトライ・・・
というのも、インドネシアの高速鉄道には、こんなに立派なアプリがあって、簡単に予約できるんですが、なんとVISAで決済ができない。
少なくとも、私が持っている楽天プレミアムカードでは無理だった。
そこで、自動機へ、と思ったんだけど、やっぱり決済のところでひっかかる。
これはなんだろ? 楽天さんのセキュリティの問題かな??
仕方なく、窓口に並ぶも、チケット発券は電子が標準なので、窓口も少なく、それなりに混雑しています。
順番が来て、せっかくなので、ファーストクラスをオーダー。
窓口では楽天VISAカードで決済できました。
ファーストクラスのチケット、600,000ルピア(約5,500円)なり。
ちなみにエコノミーなら半額の300,000ルピアです。
ジャカルタ〜バンドンは142km。所要時間は46分。
表定速度は185km。最高速度は350kmらしいので楽しみ。
142kmというと、名古屋〜京都と同じくらい。
のぞみは33分で走ってしまうけど、料金は5千円以上。
つまり、インドネシアの新幹線は日本の半額です^ ^
ところで、中国が作った新幹線なので、チケットも中国のに似てるね。
チケットに名前やパスポート番号が表記されるのも同じ。
↓こんな感じに。
ハリム駅待合室&出発前ホーム
列車はすべてバンドンのテガルアール駅行き。
一度中国製を意識すると、すべて中国製に見えてくるから不思議。
ホームへの改札も、中国式に荷物検査。
待合室も中国に似てるし、
発車前にならないとホームに入れないのも中国式。
そして、なぜか、全車指定席なのに、改札口の前で並ぶのも中国風w
とはいうものの、私も待ち遠しい。はやく改札始まらないかな・・・
改札がはじまりました。
アプリの客はQRコードをかざすだけです。
いよいよホームへ。
G1225、間違いなく私の乗る列車。
しかし、18両編成ってこと?すごい。
ファーストクラスは1号車。最後尾でした。
おお・・・
カッコいいな・・こりゃ(^ ^)
開業から、まだたった5ヶ月のインドネシア高速鉄道。
大人気です。
日本の新幹線も、デビューした時はこんな感じだったんだろうな。
ハリム駅から、ジャカルタ都心方面。
将来、どこまで伸ばす予定なのかな。
ハリム駅は、たとえばジャカルタの中心ガンビール駅からは、直線距離で10kmほど離れてます。
では乗り込みましょう。
ファーストクラス車両の入り口には、アテンダントさんがいらっしゃいます。
ファーストクラス車内の様子
9席しかないファーストクラス。
2席と1席の構成。そして本革シート。
私の席はF席、1列シート。座ってみれば、とてもゆったり。
そして、軽食が配られました。
ジュースに美味しそうなパンケーキ。40分の旅にはちょうどよいかも。
時速348kmどまりだった私が乗った車両
さて、インドネシアの新幹線は、静かにハリム駅を発車しました。
もともと郊外に作られてる駅なのに、発車後しばらくはゆっくり。
ところが、少したつと、
いっきに速度が上がりました。
あっというまに時速300キロ超え。
地上で時速300キロ超は久しぶりだな。
そして、おそろしく乗り心地がいい。
コインが立ちます(^ ^)
街を抜けると高速鉄道はさらに速度を上げ、
348キロに。
最高速度は350キロらしいけど、車内ディスプレイでは、この348キロが最高でした。
所要時間は約40分なので、348キロで走っている時間はわずか。
列車は速度を落とし、途中駅のパダララン駅に到着。
ここで、かなりの乗客が降ります。
なぜかというと、バンドン市街に行くには、このパダララン駅のほうが便がいいから。
終点のテガルアールまで行ってしまうと、市街に出るのが面倒みたい。
でも、せっかく乗ったインドネシアの新幹線。
私は、終点のテガルアールまで行きます。
新幹線の車窓にモスク。
ところで、トンネルなんてあったかな。
トンネルが少なく、景色を楽しめるのも、外国の新幹線の良さ。
そして、終点のテガルアール駅に到着です。
市街までバスが通じていたテガルアール駅
たった40分で着いてしまったので、本当にあっという間。
ジャカルタからバンドンは、在来線では3時間くらいかかります。
ゆくゆくはスラバヤのほうまで伸びるというから、そのときはまた乗りに来ましょう。
さて、ガランとしているテガルアール駅のコンコース。
パダダランでほとんどの乗客が降りたので、ほんとに人がいない。
こちらのインドネシア人のお兄さんにどうしたものかと尋ねると、「バスが来るよ」とのこと。
なるほど・・・
バンドン市街までのバス料金は15,000ルピア(140円)。
そして、飛び跳ねるような乗り心地w
揺れひとつなかった新幹線とのギャップを楽しみながら、バンドンの旅の始まりです。