さて、午前中4時間ほど、オールドダッカの中を歩き回った私は、かいた汗の水分補給と足を1時間ほど休ませ、ふたたびホテルを飛び出します。
なんといっても、ダッカ滞在は今日と明日だけ、時間との戦い。
ホテルを飛び出すと、いきなり現れる肖像画・・・
えーと、北朝鮮、キューバ、中国、ベトナム・・・
なんか全員、社会主義の国の指導者だ。
バングラデシュは社会主義国ではないはずだが、パキスタンから独立したことが関係してるのかな。
バスに乗れない根性なし旅人
肖像画の路地を抜けると、トプカナロード。
この高架鉄道。営業開始したら、渋滞緩和になるのかな。
若干、似合わなくもないけど(失礼!)
私としては、バスに乗りたいんだよなあ・・・異国でバスに乗るのが楽しみな旅人。
しかし、今回は断念・・・
行き先はわからないし、お金の払い方もわからない。
まあ、乗ってしまったところで、たいしたお金はかからないとは思うけど、それよりも「止まってくれない」んだよねw
すごい世界だ。
そして、私は根性なし旅人。
仕方なく、歩いてオールドダッカを目指します。
まあ、バスよりもオールドダッカの喧騒の方が楽しそう^ ^
テクテク歩きはじめたら、後ろからリキシャに声をかけられたので、乗っていくことにしました。
「中央刑務所までやってくれ!」
ちなみに、そのリキシャ乗りは写真のお兄さんだけど、私がかけた一声は、
「セントラルジェイル!」
つまり「中央刑務所」。笑えるww
まあ、今は刑務所ではないみたいだけど、乗り物に乗るときに刑務所を指定したのは、生涯初めてのこと。
実は、午前中、オールドダッカを歩いて、どこをどう歩いたのかわからなかったんだけど、ホテルでの休憩中にGoogleマップにアクセスして、場所を特定したんです(^ ^)
ストリートビューを見ながら、おそらくここであろうと。
いやあ、リキシャ気持ちいいなあ・・・
「ジェイルハウスロック」っていうスタンド使いがジョジョの6部にいたよな・・
なんて思い浮かべながら、オアシスのようなリキシャの上。
ところで、料金は100タカ(130円)でした。
外国人価格なんだろうけど、まあ許容範囲ですね。
ところで、このへんからロンドンバスの大群が。
電波が弱く、Googleマップもときおり使い物にならなくなるので、場所はわからない。
でも、どこか特別な場所なのかも。
でも、不思議なんだよね。観光バスという感じではない。
やっぱり、バスにも乗りたくなってきちゃったなw
オールドダッカの手前で大渋滞にハマる
さて、順調に飛ばしてきたリキシャですが、オールドダッカの入り口で、ついに渋滞につかまります。
この渋滞がハンパない・・・まったく動かない。
でもね、あれほど「チリンチリン!」とベルを鳴らすリキシャ乗りも、こういう状況になると、パタッと静かになる。
それが面白い。
それが、ダッカのリキシャの世界。
リキシャの上は、居眠りでもしたくなるように快適。
でも、速度防止用の段差が、随所に道路に設けられていて、そこを乗り越える瞬間、無防備状態だとドキッとします。
そして到着した「セントラルジェイル」。
かつては囚人を収容していた館も、いまでは博物館みたい。
そして、こここそが、オールドダッカの一番の繁華街の入り口になります。
バザール&マーケットが集まるダッカ随一の賑わい
さて、ジェイルロードから1本入る通りの名前がわからない通り。
午前中来たときより賑わってます。
足の踏み場がないほどのカオス。
バザールやマーケットが並んでるみたいだけど、とても立ち止まれる状況ではありません。
これがオールドダッカの日常です。
相変わらず、スクランブル電線もすごい。
これは、雷なんか落ちたら、辺り一帯1ヶ月は停電に襲われそう、ほんとに。
写真だけでは伝わらないと思うけど、バイクのクラクション、リキシャのベル、そして祈りを呼びかけるアザーンに加えて、人々の叫び声。
形容しがたい喧騒です。
当たり前ですが、30秒おきくらいに、呼びかけられます^ ^
第一声が「ニハオ!」、そして次が「コーリャン?」というのが少々カチンときてしまうが笑
それだけ、日本人よりも、中国人や韓国人の方が旅に出ているということでしょう。
おや、これは?
バザールっぽいけど、上にモスクがある。
非ムスリムは入れないようですが、ジェームスモスクというようです。
Googleマップによれば、歴史は古く、由緒あるモスクみたいです。
ミナレットについてる拡声器から流れるアザーンがたまらない。
異国にいる気分が最高潮。
バングラデシュのことを、アジア最貧国などと呼ぶ輩がいるみたいだけど、なんて失礼なことを平気で言えると思う。
貧富というのは、保有資産だけでははかれるものではない。
超高齢化社会に突入し、国家として対策を打ててない日本の方が、私には貧しく見える。
バングラデシュの人口は1.7億人。そして、まだ増え続けている。
しっかりとした政治指導者が担えば、すごいことになりそうなんだけどな。
この熱狂ですから。
迷子になりかけてますw
もってきたSIMの調子が悪いのか、ときおり電波がまったく入らなくなる。
でも、オールドダッカにGoogleマップは似合わない。
この一帯の南側にダッカを西から東に流れるブリゴンガ川が横たわってるはず。
それを見たいと思って、南へ、そして西へ歩いているつもり。
ブリゴンガ川には、いくつもの船着場があって、「ガット」と呼ばれてます。
インドでは、沐浴場のことを「ガート」と呼ばれていて、それのなまりかな、と思ったけど、沐浴場ではない、ふつうの船着場みたいです。
オールドダッカをひたすら西へ西へ歩いていくと、高架道路が目に入りました。
あれこそが、ブリゴンガ川に架かる「バブバザール橋」に通じる陸橋でしょう。
橋の上からは、ブリゴンガ川を行き交う多数の生活船が見れるだろうか。