さて、エルサレムから揺られること1時間20分。
バスは死海の沿岸から少し陸に入り、マサダ要塞のふもとに到着です。
マサダ要塞に到着
ここまで私を運んでくれたバス。
来るときも、チケットの買い方とか、時刻表調べるの大変だったけど、帰りは大丈夫かな、と少し不安。
しかし、回りを見渡すとすごいバス停です。何もない・・
ここ、本当にマサダ要塞なの?と、ちょっと慌てましたが、見上げると、マサダ要塞の入り口らしき建物が見えました。
まずは、あそこへ行きましょう。
マサダ要塞の入り口まで登り、振り返るとこの景色。
これだけでも、今まで見たことないような絶景。なんともいえないスケールです。
ちなみに、地図でいうと、こんな感じです。
ロープウェイのチケット購入
マサダ要塞は、徒歩でも登れるようですが、とても高く距離もあり、そして暑い。
軟弱な私には絶対無理。素直にロープウェイで登りましょう。
チケット買う時に、「ワンウェイ?」とか聞かれました。
下りは歩こうとかいう人がいるのかな。私はもちろんラウンドトリップです。
相変わらず、ヘブライ語カッコいいな。
ロープウェイに乗る観光客はほとんど欧米人。
私のように路線バスで来る人は超少数派。だいたい観光バスのツアーでくるようですね。
ロープウェイから見た景色。
お、遺跡発見。
ほんと、言葉にあらわせない、この景観。
死海も見渡せます。
地上から約3分で頂上駅に到着です。
マサダ要塞 炎天下の頂上散策
さっそく歩き回りますが、暑い!
しまった。水を持ってくるのを忘れるいつものパターン(^^)
映画にもなったことのあるマサダ要塞。
マサダとは、ヘブライ語で要塞をあらわします。
西暦70年、ローマ軍がエルサレムを攻撃したユダヤ戦争。
そして、その最後、967人の勇士が立てこもったところが、このマサダです。
それ以来、ユダヤ人は2000年近く、国を持たない民族となって離散したわけですが、現在は、イスラエルの入隊宣誓式がここで行われ、二度と全滅させない決意を受け継いでいるとのこと。
国を守るという国民一人一人の意思が、出発点から違いそうです。
967人の籠城に対して、取り囲んだローマ兵は1万人。
しかし、967人は最後まで戦い続けました。抵抗は2年以上も続いたという。
そして、陥落を覚悟したユダヤ人たちは、捕虜になるより、集団自決を選びました。
集団自決したのは、ローマ軍突入の前夜。西暦73年5月のこと。
死海を見下ろす美しい光景。
2000年前の集団自決の際も、この美しい景色が広がっていたのでしょうか。
集団自決した際、地下の貯水池に水を汲みに行っていた2人の女性と5人の子供だけが生き延びたとユダヤ戦記は伝えます。
まさに、これがその貯水池かな。
歩き回っているうち、頭がボーッとしてきました。
まずい! 熱中症かな?
967人の勇士の前で、みっともないハナシですが、暑くて立っていられません。
ゆっくり見て回りたいところですが、この暑さ。
このままじゃ、ほんとにたまりません。
多分40℃以上あるでしょう。私が、今まで経験したことのない暑さです。
この暑さの中、帽子もかぶらず、水も持たず、歩き回っているのは私だけ。無謀ですね。
水が欲しい・・・
根性で小一時間ほど見て回ったでしょうか。でも、まだ全部見きれていません。
死海にも行かなくてはならないし、ふもとまで下ります。
ロープウェイの中も冷房はありません。とにかく下まで我慢。(身体がしびれて、ほんと、熱中症の一歩手前のようでした)
マサダ要塞をあとにします。
ほんとだ。歩いて登れるようになってる。実際に歩いている人はいないようですが。
ローマ軍が破壊した、このマサダを発見したのは、ドイツ人の考古学者でした。
1838年のことです。
ロープウェイはふもとに到着。すぐに売店に駆け込みました(笑)
清涼飲料水が大量に売られてました。(当たり前だ。持たずに登る私が非常識)
ミネラルウオーターと、レッドブルを一気に飲み干し、一息つきます。
さて、次は死海です。