2000年前の悲劇 天空の巨大要塞マサダ【イスラエル旅行記 #12】

さて、エルサレムから揺られること1時間20分。

バスは死海の沿岸から少し陸に入り、マサダ要塞のふもとに到着です。

マサダ要塞に到着

ここまで私を運んでくれたバス。

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来るときも、チケットの買い方とか、時刻表調べるの大変だったけど、帰りは大丈夫かな、と少し不安。

しかし、回りを見渡すとすごいバス停です。何もない・・

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ここ、本当にマサダ要塞なの?と、ちょっと慌てましたが、見上げると、マサダ要塞の入り口らしき建物が見えました。

まずは、あそこへ行きましょう。

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マサダ要塞の入り口まで登り、振り返るとこの景色。

これだけでも、今まで見たことないような絶景。なんともいえないスケールです。 

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ちなみに、地図でいうと、こんな感じです。

ロープウェイのチケット購入

マサダ要塞は、徒歩でも登れるようですが、とても高く距離もあり、そして暑い。

軟弱な私には絶対無理。素直にロープウェイで登りましょう。

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チケット買う時に、「ワンウェイ?」とか聞かれました。

下りは歩こうとかいう人がいるのかな。私はもちろんラウンドトリップです。

相変わらず、ヘブライ語カッコいいな。

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ロープウェイに乗る観光客はほとんど欧米人。

私のように路線バスで来る人は超少数派。だいたい観光バスのツアーでくるようですね。

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ロープウェイから見た景色。

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お、遺跡発見。

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ほんと、言葉にあらわせない、この景観。

死海も見渡せます。

地上から約3分で頂上駅に到着です。

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マサダ要塞 炎天下の頂上散策

さっそく歩き回りますが、暑い!

しまった。水を持ってくるのを忘れるいつものパターン(^^)

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映画にもなったことのあるマサダ要塞。

マサダとは、ヘブライ語で要塞をあらわします。

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西暦70年、ローマ軍がエルサレムを攻撃したユダヤ戦争。

そして、その最後、967人の勇士が立てこもったところが、このマサダです。

それ以来、ユダヤ人は2000年近く、国を持たない民族となって離散したわけですが、現在は、イスラエルの入隊宣誓式がここで行われ、二度と全滅させない決意を受け継いでいるとのこと。

国を守るという国民一人一人の意思が、出発点から違いそうです。

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967人の籠城に対して、取り囲んだローマ兵は1万人。

しかし、967人は最後まで戦い続けました。抵抗は2年以上も続いたという。

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そして、陥落を覚悟したユダヤ人たちは、捕虜になるより、集団自決を選びました。

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集団自決したのは、ローマ軍突入の前夜。西暦73年5月のこと。

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死海を見下ろす美しい光景。

2000年前の集団自決の際も、この美しい景色が広がっていたのでしょうか。

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集団自決した際、地下の貯水池に水を汲みに行っていた2人の女性と5人の子供だけが生き延びたとユダヤ戦記は伝えます。

まさに、これがその貯水池かな。

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歩き回っているうち、頭がボーッとしてきました。

まずい! 熱中症かな?

967人の勇士の前で、みっともないハナシですが、暑くて立っていられません。

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ゆっくり見て回りたいところですが、この暑さ。

このままじゃ、ほんとにたまりません。

多分40℃以上あるでしょう。私が、今まで経験したことのない暑さです。

この暑さの中、帽子もかぶらず、水も持たず、歩き回っているのは私だけ。無謀ですね。

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水が欲しい・・・

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根性で小一時間ほど見て回ったでしょうか。でも、まだ全部見きれていません。

死海にも行かなくてはならないし、ふもとまで下ります。

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ロープウェイの中も冷房はありません。とにかく下まで我慢。(身体がしびれて、ほんと、熱中症の一歩手前のようでした)

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マサダ要塞をあとにします。

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ほんとだ。歩いて登れるようになってる。実際に歩いている人はいないようですが。

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ローマ軍が破壊した、このマサダを発見したのは、ドイツ人の考古学者でした。

1838年のことです。

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ロープウェイはふもとに到着。すぐに売店に駆け込みました(笑)

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清涼飲料水が大量に売られてました。(当たり前だ。持たずに登る私が非常識

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ミネラルウオーターと、レッドブルを一気に飲み干し、一息つきます。

さて、次は死海です。