アテネのバスの玄関口、リオシオンバスターミナル。
まずは、チケットオフィスを急いで探します。
というのも、10:30発であろうというのも、実は推測だし、世界的に有名な世界遺産なので、満席の場合もあるとか。
油断はできません。
リオシオンバスターミナルのチケットオフィス
チケットオフィスはすぐに見つかりました。
タイミングよく、ちょうど前のおじさんのオペが終わったところ。
「デルフィ」と言うと、「片道か?往復か?」。
そして、帰りのバスは何時にするんだと、すべて英語。
さすがに、バスターミナルは英語が通じるようです。
そして、時刻表を見ると、よかった! 10:30発で合ってる!
そして、帰りの便は、少し迷った末に16時にしました。
デルフィまでは約3時間。
ということは、到着は13:30頃になり、2時間半もあれば、遺跡や町並みを見れるだろうという計算です。
しかし、ほんとに弾丸だな(^^)v
リオシオン・バスターミナル 時刻表
手に入れたチケット。往復で32.8ユーロ。往復360キロを考えれば安いのかな。
シートも決められているようです。32なら窓際かな。出発まで、あと10分です。
私が窓口を離れたとたんに、群がる観光客。一歩遅れてたら、買えなかったかも。
デルフィ行きのチケットを無事ゲットできたことで、一気に肩の力が抜けました。
まずは、上々の滑り出しかな。
トイレに行った後、ベンチに腰掛けて、ターミナルの光景を眺めます。
現在10時20分。時差6時間を考慮して、自宅を出てから22時間。
もう、ギリシア帝国の世界遺産行きのバスに乗ろうとしているのが不思議でならない。
何回経験しても、やっぱり飛行機は魔法のような乗り物です。
ちなみにトイレ代は0.2ユーロ(26円)かかりました。
そういえば、プラットフォームを聞いていなかった。7番とのこと。一番奥ですね。
色んな方面にバスが出る、リオシオン・バスターミナルです。
アテネ ⇒ デルフィ バスの旅
バスはほぼ満席。あらためて、チケット買えてよかったぁ。しかも、予想通り窓際。
もう、なにも心配することはありません。
バスのシートに身をゆだね、はじめて見るギリシアの景色を楽しみます。
教習所?
バスは郊外に出ました。
今向っているデルフィには、特別な思いがあるわけではありません。
「~歩き方」を何回も読んで、アテネ郊外の遺跡を物色しているうちに、気に入ってしまっただけのこと。
しかし、ギリシアの中でも、特に歴史は古く、紀元前6世紀の頃が全盛期で宗教の中心地であったらしい。
出発して2時間、行程の3分の2を経過した頃、休憩です。
お酒も売ってます。
日差しは強いけど、暑くもなく寒くもない、最高の天気。
軽いランチのつもりで、パンを買いました。
おいしいチーズ入りパンでした。
デルフィに近づいたかな。
これは、その手前の町、アラホバです。
なんか、すごい町です。
冬は、周辺の山でスキーができるそうですよ。
本音を言えば、こういう町にも立ち寄りながら、のんびり旅をしたい。
現役の私には、望むべくもない願い。
バスの車窓から、指をくわえて眺めるのみ。
アラホバでは、3分の1くらいの乗客が降りていきました。
そして、そこから20分ほど。いよいよデルフィの町です。
アテネから3時間かかって、ようやくバスストップに到着。
バスから降りると、澄んだ空気が気持ちいい。
デルフィ到着 遺跡を探せず迷子になる??
時刻は13時半。帰りのバスの時間まで2時間半です。
では、さっそく遺跡を見学に行きましょう。
さて、遺跡はどっちかな?「~歩き方」によると、遺跡の入り口は、バスストップから500mほど。
ここで失敗がひとつ。
maps meに地図を読み込ませるの忘れました・・・
ギリシアを読み込ませれば、ギリシア全体がダウンロードされると思い込んでいた私は迂闊でした。
町を横切る感じで、向こう側かな。手探り状態で歩きます。
街道に並ぶスーベニアショップ。
崖に張り付いたような町です。当たり前だけど坂が多い。
坂の上は、旅館街かな。
この時点で方角を間違えているとは夢にも思わず(笑)
道を間違えてるなんて思ってませんから、のんびりとスナップを撮りながらの散策。
しかし、これは絶景だ。
エーゲ海。エーゲ海なんだろうけど、コリントス湾です。
コリントスはベロポネソス半島のつけ根にある街。
この先に遺跡があると思い込んでるものだから、のんびり絶景を鑑賞。
おかしいな、と感じはじめたのは、このあたりから(遅すぎ!)
ふつうなら、遺跡まで〇〇mといった標識ぐらいあったっていいのに、先に3キロ先のキャンプ場の案内板が出てきたから。
迷子になってなければ、気持ちのいいハイキング日和。
早歩きで、道を尋ねる場所を探します。
スマホ頼りすぎ症候群だな、こりゃ。スマホがないと、なにもできない・・・
バンガローがあったので、道を尋ねるつもりで入っていきます。
中には、レセプションの人と、チェックインしようとしてる人の2人。
「エクスキューズミー?遺跡はどっち? I got lost」
すると、客の方が一緒のバスだったみたいで、東洋人の私を覚えててくれました。
「2キロくらい向こうだよ。あなたは、町の反対側に来てしまったんだよ。」とのこと。そうでしたか・・・
もう時刻は14時過ぎ。
2キロも歩いて戻れないし、「タクシー呼べる?」と聞くと、「そうだね、その方がいい。」と客もスタッフも賛成。バンガロースタッフが、タクシーを呼んでくれました。
いやあ、まいった、まいった。道を間違えてるのにも気づかずに2キロも反対側に来てしまったとは。
客とスタッフに礼を言うと、「ウエアユウフロム?」「ジャパン。」「オー、ジャパン!」
客のほうはクロアチア人で、「サッカー!ナイスゲーム!」と言って握手を求めてきます。
私の方はサッカー音痴で、話題についていけなくて申し訳なかったけど、親切なクロアチア人でした。