壮大なハトシェプスト女王葬祭殿を歩き回って、ふー、もう汗びっしょりです。
水を1本。30ポンド(180円)って、高い! 観光地価格? 日本の水より高いじゃん。
値札ないし、多分ボラれてる、仕方ない、交渉する気力なし・・
でも、超暑いから、水は超うまい(#^^#)
暑すぎて、お土産屋さんを冷やかす気力もなし。
王家の谷へ
今日チャーターしたクルマ。
中に転がり込み、クーラーの冷気を思いっきり浴びます。
さて、次は王家の谷。
地図だとすぐ横?って感じでしたが、ワインディングロードのような道をくねくね登ります。
レンタサイクルで巡る人もいるようですが、この暑さの中、私には無理だ~
王家の谷の入り口。
入り口かと思ったら違う。
お土産屋さんの中を通ります。
ここが入り口かと思ってましたが、ここはビジターセンター。
ここから王家の谷の入り口まで、またまた徒歩です。
カートがあるけど、交渉が面倒くさいし、小銭の持ち合わせがないので、誘ってくる運転手をすべてスルー。
はるか彼方に、歩いてる人がいることに勇気百倍(笑)
まあ、ふつうにカート利用した方がいいと思いますよ。
意地張って、余分な体力を消耗してますから・・
ハアハア、犬のように息を切らしながら、ようやく入り口へ。
ここで買ったのか、ビジターセンターで買ったのか忘れましたが、チケット。
穴が3つ開いてるのは、3つの墓を見たということ。
つまり、ここ王家の谷は、墓が64個あるそうですが、公開されているもののうち、1枚のチケットで見学できるのは3か所までということ。
さらに、ツタンカーメンの墓などは、別料金。(100ポンド 600円)
王家の谷 4つのお墓を見学
今回の旅、王家の谷については、完全に予習不足でした。
3つの墓、どれを回っていいのか見当もつかず。
そこで、手荷物預かり所のスタッフに相談。
「スタンダードチケットの3か所と、プレミアムチケットで1ヵ所。合計4か所回るなら、どこがおすすめ?」
顔の浅黒い、おそらくヌビア人のスタッフは、「ツタンカーメンは外せないだろ。」と言った後、
「ラメセス4世」「メルエンプタハ」「ラメセス9世」あたりでいいんじゃないか、とのアドバイス。
結局、このスタッフに、30ポンド(180円)で案内してもらうことに。
暑さで、完全に弱気になってますね(*^^)v
ちなみに、カメラは持ち込み禁止。ここで預けます。
愛機canon70Dをわが身から離すのは、今までの旅で初めて。ちょっと心配・・・
この広さです。即席ガイド雇って正解でしょう。
写真は撮れなかったけど、ツタンカーメンのミイラ。黒いミイラに圧倒されました。
黒い手と足。よくぞ、こんな手法で、後世に残すことを考えたものです。
そして、不覚! ここのプレミアムチケットを紛失! またやったよ・・・
これは、ツタンカーメンの墓から出たところで、スマホで撮った写真。
お墓撮ってないから、いいでしょ。
暑さにも圧倒されましたが、熱心な観光客の多いこと!
でも、学があれば、こんな楽しい場所は、そうないでしょう。
即席ガイドにお礼を言って、カメラを受け取ります。
ツアー客の中には、ここにカメラを預けたまま、忘れて帰っちゃう人も、たまにいるらしい。
ほんとかよってハナシですが、暑さで思考が鈍ってるから、あり得るのかも・・
帰りはカートを利用。2ポンド(12円)でした。
撮んなくていいよ、って言ってるのに、ヘイ任せろ! と陽気な運転手。
やっぱカートはラクだ。正確には、ミニトレインと言うようです。
1時間半の約束で、ビジターセンターに戻りましたが、1時間で十分だったようです。
運転手を待つ間、日陰で音楽鑑賞。
王家の谷だけでなく、今回の旅を回想。
オールドタウン、ギザのピラミッド、ハーンハリーリ、アブ・シンベル、アスワンの街、コム・オンボ、エドフ、ルクソールの街・・・
日陰で、暑さで火照った頭を冷やしながら、やっぱり旅はいいなあ、といつもながらの自己満足。
何を聴いたかは、忘れました(*^^)v
王家の谷 ⇒ 王妃の谷
お墓巡りも、だんだんお腹いっぱいになってきましたが、次は王妃の谷です。
途中、遺跡なのか、遺跡発掘のあとなのか、わかりませんが、崖に穴ぼこがいっぱい開いてます。
これは、ひょっとしたら、労働者の町かな?
運転手に聞いたんだけど、忘れてしまった。
労働者の町なら、王家の谷を造った労働者が住んでいたところ。
そういえば、カイロの死者の町って行けなかったな・・
クルマに揺られながら、4日前のスケジュールを思い出します。
王妃の谷に到着。
時刻は11時、この時間になると暑さ全開です。
チケットを購入。
王家の谷みたいに、どんなシステムになっているのかわからなかったため、おすすめを質問。
お墓の番号を書いてもらいました。
よくわかりませんが、その通りに歩いてみます。
王妃の谷 誰もいない墓・・
しかし、歩くったって、距離がすごい。それに王家の谷と違って、誰もいない。
ここって、一応お墓だよね。不気味な気分・・
まずは、55番の入り口。後で調べたら、アメンヘテプ4世とのこと。
数人の観光客を発見。王家の谷とはえらい違いです。
そして、次、と思ったけど、脱水症状になりかけて、しばし休憩。
しまった、また水忘れた!
ていうか、そこらじゅうで売ってるから、忘れちゃうんだけどね。
遺跡やお墓の中でも売ってくれればいいのに。
疲労回復のためにぼんやり座っていると、スタッフの1人が手招き。
どうせバクシーシだろ、と思って、ノーサンキューを繰り返していたんだけど、カネはいらないという。
ほんとかよ・・・半信半疑だけど、ついていきます。
すると、「いいカメラだな。ホレ、写真撮っていいぞ。」 ホントに!
ガラスケースに保護された、カラー壁画をたっぷり撮影できました。
不思議なもので、洞窟の中は涼しいんですよね。外の暑さがウソのよう。
ずっと、この中で涼をとってたい気分。
驚いたのはコレ! これもミイラ??
すると、これはアメンヘルケペシェフ王子の子供?
「~歩き方」にはそう書いてあるし・・
他に観光客は一人もおらず、完全に貸切状態。
「この写真、facebookとかに載せてもいいのか?」と聞くと「OK!OK!」とニッコリ。
不思議なもので、全然厚かましいところがなく、自然な好意を受けると、感謝の意としておカネを払いたくなります。
50ポンド紙幣(300円)しかなく、それを渡すと、笑って受け取ってくれました。
いろんなエジプト人(ヌビア人?)がいるもんです。
さて、さすがに、もう体力の限界。疲労困憊状態。
8月のエジプトはダテじゃないわ~・・・
ゆっくりと灼熱の大地を踏みしめながら、クルマに戻ります。