オールドタウンをあてもなくさまよう散策。
旧市街の北辺を歩いていると、マーケットの文字。
どんなマーケットかわからないけど、時は夕刻。
モンバサの夕暮れの賑わいを鑑賞できそうです。
東アフリカの日常「ビアシャラ・ストリート」

ゲートに描かれた、ひまわり? 太陽? の模様に、吸い込まれるように路地に引き込まれました。

そして、タイミングを合わせたように、路地の頭上にアザーンが鳴り響きます。

モンバサの宗教シェアは、キリスト教約56.4%、イスラム教約37.3%(2019年)。
3人に1人がムスリムの方なんですね。

なので、路地沿いにもモスク、というか礼拝所があります。

生活の香りが漂う路地を歩くのが楽しい、モンバサの夕暮れ。

沿岸部伝統の巻き布「カンガ」や「キコイ」、アフリカの伝統柄「キテンゲ」を扱う生地店や仕立て屋がひしめき合うビアシャラ・ストリート。
ビアシャラとは、スワヒリ語で「ビジネス」とか「貿易」を意味するそう。

こんな太い砂糖きびは初めて見た。
カットしたのが左側の袋に入ってるけど、そのまま噛んだら美味しそう。

とにかく珍しいものが日常的に売られているモンバサの貿易ロード。
このゆで卵かと思った実は、ケニアで定番の軽食「バオバブの種」みたいです。

このあたりから、私のことを「チーノ!チーノ!」と呼びかけてくる。
オールドタウンには、それなりにいた欧米系の観光客も、このマーケットまで来るとピタリといなくなり、おそらく異邦人は私だけ。
漆黒の肌に囲まれてますから、私のような色白東洋人は、そりゃ注目の的になります。
しかし、第一声「チーノ!」は、そのまま肯定するのもシャクなので、いちいち「ジャパン」とか言いなおしていたけど、数秒おきに呼びかけられるので面倒になった(^ ^)
この赤いのは、さっきの「バオバブの種」に赤い着色料で煮詰めたバージョン。

たまに「ジャンボ!」と声をかけられ、お、日本人とわかるのかな、と思ったけど、これは解釈違い。
「ジャンボ」とはスワヒリ語で、こんにちわ、とか、英語のHow are you?に近い意味。
だから「ファイン テンキュウ」と返しておきます。
おや、モンバサにも香辛料があるのかな、と思ったら、これらはすべて豆類。

豆の他には、とうもろこしも。
なんとなく、宗主国イギリスに関係ありそうだな、とあとで調べてみると、やはり「ウガンダ鉄道」の建設が関係していて、労働者として連れてこられたインド人の腹を満たすために、手軽に労働のエネルギーとなる炭水化物として、トウモロコシが大量に栽培されたようです。
賑やかで陽気な街も、わずか100年前には、この平和が想像できないような凄惨な時代を乗り越えてきたんですね。

路地にはトゥクトゥクが入り込み、布を選ぶ女性たちが行き交い、店先では男たちが腰を下ろしている。
そして、どこからか響いてくるアザーン。
ここはケニア・モンバサ。
だけど、私は最近歩いたインドのジョードプルを少し思い出していました。
ところで、当たり前ですが、私は慎重に撮影しています。
ムスリムの方は、撮られるのを嫌がる方もいらっしゃるので。

しかし、スマホを取り出して、嫌がられた感じは、特にありません。
もちろん、被写体をリスペクトしつつ、シャッターを押していますが。
相手の境界に土足で踏み込むような旅人にはなりたくない。

こうしている間にも、背後からは「チーノ!」の大合唱。

私のジーンズは、情けないことにふとももの後ろに穴が空いています。
「チーノ!」と呼びかけられながらも、揶揄われはじめました(^ ^)

もう中国人でもなんでもいいよ、そんな気分になる、楽しい散策。

このあたりがマーケットの中心でしょうか。
陽が傾くにつれ、人出も多くなり、立ち止まることさえままならなくなる。
これがモンバサのマーケット。
東アフリカ旅、初日の洗礼となりました。

モンバサ・ロードで食べた「フィッシュ・ティッカ」

夕暮れが迫り、お腹もすいてきたので、宿のあるモンバサ・ロードに戻りかけます。

戻りながらも、横道に顔を出してみると、生活雑貨屋さんなどが並び、

マーケットだけでなく、活気のあるモンバサの街です。

モンバサロードに横付けされるバス群。
帰宅ラッシュかな。それとも、ナイロビ方面への旅立ちだろうか。

そのモンバサ・ロードに面したレストランに入ってみました。
なんだか、すごく変わった階段。

観光客向けのお店なのか、それともモンバサ市民の夕食は遅いのか。

店内はガラガラです。

このメニューからすると、観光客向けですね。
では、先ほど目にした魚の切り身を焼いていた光景を思い出し「フィッシュ・ティッカ」を。
指差してオーダーしたけど、いかなる魚料理なのか、まだ見当もつきません。

水もオーダー。夕方は幾分涼しげだけど、日中は暑かったモンバサです。
ビールが欲しかったけど、なかった。

レストランのテラスから、モンバサ・ロードを眺めます。

明日の早朝には、あのあたりのバスストップからタンザニアに向けて出発するんだよね。
だからモンバサは最後。なんとなく名残惜しい。

さて、運ばれてきたフィッシュ&チップスならぬ「フィッシュ・ティッカ」。
お値段は900シリング(1,067円)。

白身魚に赤いスパイスをまとわせ、炭火で焦げ目がつくまで焼き上げた一皿といったところかな。

山盛りのフライドポテトを添えた姿は、どこか欧米風。
でも、エチオピア航空の機内食が、最後に食べた固形物なので、このくらい平らげられるだろう。

見た目ほど辛くはない。けれど、口に運ぶと、ほのかな酸味と香ばしさ、そしてじんわり広がるスパイスの熱がある。
モンバサで最初に食べるには、これ以上ない一皿でした。

満腹して、腹ごなしのモンバサロード散策。

完全に陽が暮れたので、さすがにホテルに戻ります。
東アフリカ旅もまだ初日。夜の街の治安までは、計りきれてない。

なので、買い物だけして帰ります。
あれが、そのままガソリン代だとすると、1ℓ260円! これは高い!

そのガソリンスタンドに併設されていたカルフール。

明日のバス旅ようの非常食です。モシまで何時間かかるかわからないからね。

お値段は、水とパンで227シリング(270円)。ガソリン1ℓ分と同じ。
さて、明日は早起き、寝てしまいましょう。
バスチケット確保から始まって、フォート・ジーザス、オールドタウン、マーケット散策と、楽しいモンバサの半日でした。
