【プラハ⇒クラクフ】コンパートメントで6時間 チェコの列車旅

2026年5月3日、GW2日目の朝を、私はプラハで迎えました。

といっても、プラハの観光は昨日で終わり。

ポーランドに向けて旅立つための午前5時起床です。

欧州ムード満点のプラハ本駅

Prague Main Train Stationと書いてあるから、プラハ・セントラル駅ではなく、プラハ本駅でいいと思うんだけど、首都の中央駅なのに駅前広場がない。

とはいえ、外装はオシャレでひとめでヨーロッパを感じさせます。

中はもっと豪華絢爛でした。このセンスはアジアにはないもの。

なかなか真似できないよね。

ところで、乗る列車は6:08発のEC113のクラクフ行き・・・

あれ? なぜか、行き先がワルシャワになってる。

半信半疑で、とりあえずプラットホームへ。

行き先が不明なのはちょっと心配だけど、売店でパンかなにか仕入れたい。

これからクラクフまで6時間の旅です。

正面から駅に入った時はわからなかったけど、ホームの地下に、いわゆる駅地下がありました。

そりゃそうだよね、まがりなりにもチェコの首都のメインターミナル。

ここからいろんな国に国際列車が出ているだろうし、駅前広場がない代わりに駅地下ってわけですね。

この開いてたファーストフード店で、サンドイッチを仕入れました。

これで朝食の心配はなし^ ^

6:08の列車の表示は、相変わらずワルシャワ。

列車番号は合ってるし、途中で切り離されるのかな。とにかくホームに行ってみよう。

乗務員らしいおばちゃんに、チケットを見せて聞いてみました。

チケットはこれ。欧州の列車はwebで簡単に予約できます。

料金は620コルナ(約4,700円)。

すると、車両番号346を探してみなさい、たぶん、もっと先頭の方、みたいなことを言われます。

あったあった346。ここから先はどこかの駅で切り離されてクラクフへ行くんだね。

せっかくなので、先頭の機関車を見学。

スマートでカラーリングが客車にマッチしたかっこいい機関車です。

コンパートメントのチェコ列車旅

車両が判明したところで、出発まであと5分。

客車に乗り込みました。

私の席は35で窓際。

部屋にはひとり先客あり。

ザ・ヨーロッパと言えるようなコンパートメントです。

そして、コンセントがあるのが有り難かった。

クラクフまでのルート。

Googleマップによると、ボフミーン駅というところで乗り換え、になってるんだけど、チケットは直通。さて、どっちだろ?

ま、それは、ボフミーン駅につけばわかるでしょう。

列車が定刻に音もなく発車しました。

なんのアナウンスもなし。この異国感が最高です。

教会の塔が、新幹線が京都駅を発車するときの東寺の五重塔にダブりました。

古都を出発する瞬間。

そして、列車はしばらく、真東に走ります。

朝食にしましょう。

駅で買ってきたクロワッサンとサンドイッチ。150コルナ(約1,210円)。

さすがに高いけど、お腹空いてるので、とても美味しいサンドイッチでした。

名前も知らない駅の様子を眺め、

前の座席に足を投げ出しながら揺られる列車旅。最高の贅沢です。

川に沿ったりしながら、

パルドゥビツェという、少し大きめの駅に停車。

車内販売がきたので、コーヒーを。

65コルナ(約490円)。

値段のことばかり書いてるけど、やっぱり欧州の物価は気になる。

ホテル代はとんでもなかったけど、日常生活品は日本と同じか、少し高いくらいかな。

変化に乏しい風景だけど、逆に新緑の青さが映える車窓。

これはなんだろ? なにかの畑かな。

こういう味のある駅も通過するし、

ボケっと車窓を眺めてるだけで幸せな列車旅。

5月の欧州の季節は最高と聞いてきたけど、その通りのようです。

昨日に続いて、雲ひとつない快晴。

オストラヴァという、ポーランドとの国境に近い大きな駅に到着。

人口30万人のチェコ第3の都市ですが、相変わらずコンパートメントは、私と、最初から乗ってる兄さんだけ。

でも、この街、石炭産業が盛んだそうです。

構内には石炭が積み上がってました。エネルギー自給率60%のチェコです。

国境の駅ボフミーンで車両切り離し

さて、乗り換える必要があるのか、それとも直行なのか、いまいちわからなかった国境の駅ボフミーンに到着です。

時刻は9:53。いずれにしろ24分間の停車みたいなので、ホームに降りてみました。

途中下車しなくても途中下車の気分を味わえるのが列車旅の醍醐味。

と思ったら、いきなり私の車両のドアが閉まりました。

ちょっとあわててると、同室の兄さんが「おい大丈夫か、乗り遅れるぞ。」みたいなことを腕時計を指しながら伝えてくれます。

もちろんチェコ語なんてわからないけど、親切で言ってくれているのはよくわかります、ありがとう(^ ^)

通りかかった車掌さんに念のため確認すると、ここで列車は切り離され、前の2両だけがクラクフへ行くとのこと。

カメラは向けないけど、切り離し作業や機関車の付け替えで、制服の違う乗務員同士が話し合ってる。

最初はなんだろう?と思ってたけど、ここは国境の駅。

つまり、機関士から車掌さんにいたるまで、すべてチェコからポーランドへ交代するんですね。

だから、ここから先はポーランド。

カメラを向けない、と言ったのは、出発前の情報で、ポーランドは列車やその関係施設の撮影が禁じられた、とあったから。

共産主義時代は、もちろんそうだったんだろうけど、再び閉じてしまうとは。

やはり、いまだくすぶってるロシアとウクライナのことを意識してのことだろうか。

とはいうものの、ふつうにスナップを撮る分には大丈夫のようです。

この乗客二人は喫煙タイム。

のどかな国境駅ボフミーンでした。

ポーランドに入りクラクフへ

列車が国境に向けて出発しました。

機関車が代わったからか、機関士が交代したからか、それとも線路状態が変わったからか、あきらかに乗り心地が違う。

のっそりとした速度で、ポーランド側の国境駅ゼブジドヴィツェに到着。

家並みのスタイルも、微妙にかわった模様。

ここからポーランド列車旅のはじまりです。

私の車両が最後尾になりました。

外から見れないけど、力強い機関車が、たった3両の車両を引いてる姿って、どんなだろ。

サイクリングしている家族連れ。

見かける車両も変わってきました。

これは、ポーランドの近郊電車かな。

よくわからないけど、この「ペトロヴィツェ・ウ・カルヴィネー」駅のある場所は、Googleマップで見るとチェコの領土内。

完全にポーランドに入ったと思いきや、国境近くなので、かすめることもあるみたいでした。

しばらく走って、チェホビツェ=ジェジツェという駅。

ここは、プシュチナ城という観光地や、アウシュビッツへの拠点として交通の要衝とされる街。

だから乗客もいっぱい乗ってきて、ガラガラだったコンパートメントが満室になりました。

クラクフまでは、あと1時間。

車窓に現れる建物も、チェコのバロック様式から、共産主義を感じさせる直方体のそっけないものに。

そして定刻12:10に終点クラクフ駅に到着です。

これで、セントラルという意味。つまりクラクフ中央駅です。

プラハから6時間の旅お疲れ様でした。

といっても、乗り通した人、ほかにいるのかな。

飛行機なら1時間程度を6時間。でも4千円そこそこで乗れるわけですからね。

こういう汽車旅の面影を残す大陸横断列車。

いつまでも健在でいて欲しいものです。