サマルカンドのモスク観光。
朝から歩いてるけど、さすがに暑くなってきた。
と言っても予報では、昨日のような44度とかにはならず、40度くらいに落ち着くみたいだけど、それでも、太陽が高く昇れば刺すような日差し。
ところどころに休憩所が設けられているのもうなずけます。
私はタバコ吸わないけどね^ ^
神秘性と霊性に満ちた「シャーヒ・ズィンダ廟群」
さて、街中が世界遺産であるサマルカンド。
観光客も多く、日本人の姿も見かけます。
ホテルにも掲げられてるけど、各都市の時刻を表しているようで、実はまちまち。
これが中央アジアのお家芸なのかな。
入館料は50,000スム(600円)だったと思う。
チケットをもらえなかったので定かじゃないけど、ティムール廟の75,000スムより安いんだ、と思ったのを覚えてます。
入り口は、アフラシャブの丘のふもとに設けられているので、廟が立ち並ぶ回廊へ行くには、石段を登ります。
この一見なんの変哲もなさそうな階段が「天国への階段」。
なんでも、行きと帰り、段数を数えて、同じ段数だったら天国へ行けるらしい。
ていうか、行きと帰りで段数が違うなんてことがあるのかい(^ ^)
私は天国に行きたかったので一生懸命数えたけど、なんとしたことか帰る時に数えるの忘れました。
こういう不届き者は、天国にはいけないねww
ところで、この天国への階段の途中にある、15世紀に建造された「コシュ・グンバズ廟」。
こんな美しい双子のドームが現れるから、数を忘れちゃうのかも。
そして、ここが「天国の階段」を登り終えて、目に入る光景。
青の世界が広がってました。
少し進んでから、振り返った図。
このほうが、さっきのドームが入るのでカッコいい^ ^
階段を登り終えて、すぐ左手にあるのが「アミール・ゾダ廟」。
ティムールの将軍の息子を祀った廟ですが、背が高過ぎて、超広角レンズでも使わないと全身が入らない。
こちらはその反対側にあるトゥグル・テキン廟。
こちらは将軍の母親の名前に由来してます。どちらも14世紀の建造でけっこう古いけど、青い側壁がしっかりしてるよね。
ところで、このニューヨーカー(かどうか知らないけど)は、なかなかどいてくれないので、勝手に撮ってしまいました^ ^
さて、回廊を先に進みましょう。
青い空と青の回廊に囲まれた「シャーヒ・ズィンダ廟群」
少し開けた中庭のようなところに出ます。
その中庭の手前にあるのが、誰の廟なのか不明という「八角形の廟」。
誰のお墓かわからないなんて、ミステリアスだ。
そして、「八角形の廟」を過ぎると、これまた美しい廟が並んでます。
ところが、この美しい廟。「地球の歩き方」に名前が載ってません(笑)
Googleマップを見ても同じ。いったい誰の廟なのだろうか?
でも、この名無し廟が一番美しかった。
たんに、棺を前に構図として写真を撮りやすかっただけと思われるが^ ^
この名無し廟には、観光客がまとわりつかないので、ゆっくり眺められました。
ところで、「シャーヒ・ズィンダ」とは、ペルシア語で「生ける王」を意味します。
この「生ける王」とは、イスラム教の預言者ムハンマドの従兄弟クサム・イブン・アッバースのこと。
イスラムの教えを中央アジアに伝えたとされる人物です。
クサム・イブン・アッバースは、ここで礼拝を行っている最中、不幸にも異教徒に襲われ首をはねられてしまう・・・
ところがなんとしたことか、彼はまったく動じず、礼拝を終えると自分の首を抱えて、井戸の中に入っていったという・・・
なので、伝承では彼は殉教せず、地下の洞窟に姿を消して今も生きている(=生ける王)と信じられているみたいです。
すさまじい伝承ですね。
「シャーヒ・ズィンダ廟群」が、サマルカンド最大の聖地といわれるゆえんです。
では、さらに奥に進みましょう。
奥といっても、このアーチをくぐると終点です。
アーチをくぐりぬけたところ。
廟が3つ、コの字で囲むように建っています。
左から「トゥマン・アカ廟」「フッジャ・アフマド廟」、右側の女性がモデルになっている廟は、これまた「名無し廟」とのこと。
名無しとはいっても、ティムールの奥さん「クトゥルグ・アカ」の廟とはうわさされているみたい。
見事なモザイクに、
中に入れば、どのモスクもそうであるように、とてもひんやり。
中と外で、5度以上は違うと思う。
そして、ほんとにイスラム建築は美しいな・・・
棺には、黙って一礼。
では戻りましょう。
ゆっくり見学して、約1時間。
帰り際に、バスが到着して、大勢の団体客が押し寄せてきたから、午前中の早い時間に訪れたのは正解だったと思う。
天国の階段の脇のドームに見惚れながら階段を下ります。
だから、数えるの忘れちゃったんだな^ ^
青い空と青いタイルに囲まれた、時間の迷宮のような「シャーヒ・ズィンダ廟群」でした。
街歩きも楽しいけど、こういう世界遺産めぐりも楽しいね。
でも暑かった・・・日陰に避難して、お茶の一気飲み。
では、次は、あそこに見えるビビハニム・モスクに行きましょう。