今日は、早朝からエフェス遺跡の見学です。世界屈指のギリシア・ローマ時代に股をかける遺跡とあって、楽しみです。
昨夜は、おいしいトルコ料理をいただいて、その後はぐっすり。時差を考慮すれば、日本時間の午前2時過ぎまで歩き回っていたことになるので、無理もありません。
ホテルの朝食
気持ちのいい朝です。部屋を出るとびっくり、いきなり猫がいました。(^-^)
遠く、エーゲ海まで望めます。なんて、贅沢な朝なんでしょう。
朝食もおいしいです。スミットっていうんですか。初めて食べました。
オムレツもおいしいし、色とりどりのジャムもおいしいです。
朝一から、幸せを感じます。
さて、宿の主人にエフェス遺跡の入り口まで送ってもらいます。
主人が色々と話しかけてきます。こちらもブロークンな英語で答えます。「日本のどこに住んでる?」「子供はいるのか?」
こちらも、「日本人はよく来るのか?」と聞くと、「ほとんど来ない。チャイニーズはいっぱい来る。」と言っていました。
20分ほどで、エフェス遺跡の入り口に到着しました。
主人は、この遺跡を下ったところにある出口で12時半に待ってると言って、宿に帰っていきました。ほんとに、12時半って言ったのかなあ。私の英語理解力は、恥ずかしながらこの程度です。
古代都市の遺跡エフェス(エフェソス)
さて、ここはエフェス遺跡の南側の入り口にあたります。
遺跡には北と南に入り口がありますが、南から入って北に向かう方が、ずっと下り坂なので、私がラクと主人が配慮してくれたのでしょう。何から何まで感謝感激です!
朝の、少しひんやりとした空気が、とても気持ちいい。
チケットを買って入場です。30トルコリラ(≒1,200円)でした。
南側入り口の横にあった記念品売り場。
すぐに、こんな景色が広がります。
ヴァリウス浴場
エフェス(エフェソス?)は、古代では海上貿易で栄えた町。歴史年表に登場するのは紀元前7世紀頃だそうです。
その後、ペルシャ戦争、ベロポネソス戦争の拠点となり、アウグストスの時代は、ローマ帝国アジア州の最も重要な都市であったそうです。
これは、南側入り口から入るとすぐに目に留まるヴァリウス浴場です。
観光客も、朝早くからいっぱい来ています。
ローマ時代のマーケット バシリカ
このあたりは、円柱が並んでいます。ローマ帝国時代のマーケット・バシリカです。
この細長く2列に並んだ場所に、商取引や金融のマーケットが並んでいたそうです。
円柱の上にたたずむネコ。
円形の小劇場 オデオン
オデオン。エフェス市民から選出された議員や上流市民が集まって、市政を協議していた場所です。
オデオンの上に登り、さきほどのバシリカを見下ろします。
その向こうにある広場は、公営のアゴラ(市場、広場)です。
公営アゴラ
市場、広場を意味するアゴラ。ヘレニズム時代のアゴラの跡地に、皇帝アウグストゥスとクラウディウスが公営市場として建設しました。
バシリカの柱に手を当てて、説明するガイドさん。
エフェス最初の皇帝神殿 ドミティアヌス神殿
さらに歩くと、目に留まるのがドミティアヌス神殿。皇帝ドミティアヌスに捧げた神殿です。
プリタニオン(市会堂)
プリタニオンとは、エフェスの市政と宗教を統括する重要な建物。中央の大広間には、永遠の聖火が燃えていました。
メミウスの碑
勝利の女神ニケの浮き彫り、メミウスの碑。
女神ニケはゼウスの遣いとして、行く先々に勝利をもたらしたそう。なんかすごいハナシです。
クレテス通りを下へ下ります。
一番奥に見えるのが、ケルスス図書館です。
太陽も昇りきって、暑くなってきました。
スコラスティカ浴場
1世紀末から2世紀初めのころ、クレテス通りの一面に公衆浴場、公衆トイレが、ならべて建設された一画。
ローマ浴場の様式そのままに、更衣室から、大理石でできた浴場まで、備えられていた。
スコラスティカ浴場の丘の上に登って、ケルスス図書館を見下ろします。
トラヤヌスの泉
皇帝トラヤヌスに捧げられた二階建ての泉水殿。
ハドリアヌス神殿
エフェス市民が造った皇帝ハドリアヌスに捧げた神殿。正式な皇帝神殿ではないらしい。
ケルスス図書館
この巨大な建物が、ケルスス図書館。紀元265年、ゴート族に襲われ、12,000巻もの書物とともに炎上したそうです。
1970年代に、大規模な修復作業により、当時の形に近いところまで再現できたとのこと。
さて、いよいよ、エフェス遺跡のハイライト。大劇場に向かいます。
ヘレニズム時代の大劇場
さて、大劇場ですが、これが楽しみでエフェスに来たようなもの。
大劇場の入り口のネコ。遺跡とネコの組み合わせは可愛いですね。
観客席は22段。24,500人の収容力をもつ大劇場。
剣闘士と野獣の戦いが、ここで繰り広げられました。この大劇場は、今でも文化的催しに使われています。
記念に撮ってもらいました。
大劇場から港まで、大理石が敷き詰められていたという港大通りです。
いやあ、このスケールはんぱない。自分がとっても、小さく見えます。