大陸横断鉄道の風格ウランバートル駅を散歩してみる【モンゴル旅行記 #7】

モンゴル、あるいはウランバートルを弾丸で旅するにあたり、どうしても体験したいことがあった。

それが鉄道駅の見学。

自分がふつうの旅人と趣向が大いに異なっていることは自覚している。

でも、団体向けに「シベリア鉄道体験乗車付き4泊5日~」なんてツアーも催行されているので、大草原に敷かれたレールというのは、一般の人でもロマンを感じるものなのかもしれない。

私自身も、はじめての海外ひとり旅がシベリア鉄道だった。

ところで、今回の正味2日の日程では、モンゴルの鉄道には区間乗車も難しい。

ならば、せめて駅を訪れて、大陸横断鉄道の香りを感じてみたい。

要するに、旅好きの少年が、かつての東京駅や上野駅に行ってみたい、というのと同じ動機である。

動画での様子はこちらです。

どんよりした空の下をウランバートル駅へ

ウランバートル2日目の朝。

バチバチッと、窓ガラスをたたく音で目が覚めると、なんと雨。

年間降水量300mmのウランバートル(東京は1,500mm)で雨と出会うなんて、運がいい?

 

さて、本日もたっぷり歩くつもりなので、ホテルの朝食を腹いっぱいご馳走になります。

そして、雨の上がったスフバートル広場。

抜けるような青空だった昨日とは一転、今にも雲が落ちてきそうなどんよりした天気。

そして、寒い・・・気温は3度。雨が降ったら雪になるかな。

昨日歩いた道とは違うので、新鮮さも感じられる街歩き。

そして、たどり着いたウランバートル駅。

やっぱり駅舎がカッコいいね。

ウランバートル駅構内を歩いて旅情にひたる

この待合室なんか、まさしく長距離列車を待つ空間といった感じ。

下の写真が、20年前、私が生まれて初めて海外ひとり旅をしたときの、ウラジオストク駅の待合室。

数千キロの旅立ちを前に、雰囲気が似てしまうものなんでしょう。

モスクワ時間まで掲げられてました。

右は、翻訳アプリを照らしたところ「北京」のようです。

そして時刻表。

実は、モンゴルの交通機関は、バスも列車も、ほぼGoogleマップに対応。

だから、ウランバートル駅で調べれば、何時に列車が出発するかはわかってました。

だから、10時過ぎに駅に来て、列車をひとめ見ようと思っていたわけです。

それにしても、この列車、ロシア国境近くのスフバートルまで運転されています。

スフバートルに到着するのは、夜の19:41。9時間ものロング運転。

 

そして、もっとよく時刻表をみつめると、国際列車の時刻表まで掲げてありました。

これによると、イルクーツク行きが土曜と日曜の2日間だけ運転されていることがわかります。

イルクーツク・・・懐かしい^ ^

それこそ20年前シベリア鉄道に乗った時、ホームを歩いたものです。

ウランバートルは、地図の上では、イルクーツクと500km程度しか離れていない。

私は、今そんなところにいるんだ、観念で感動してしまいました。

ウランバートル駅の長いホーム

長いホームに圧倒されます。

これは、本当にすごい・・・

ホームの一番端に立って、135mmで撮ってこんな感じ。

そして、一番向こうのホームには、まさしくスフバートル行きの列車。

優秀な翻訳アプリで照らすと、ウランバートル〜スフバートルと読めます。

次々と乗り込んでいくモンゴル人たちがうらやましい。

ちょうどそこへ、けたたましいホイッスルとともに列車が入ってきました。

これまた、かっこいいわ・・・よだれが出そう(^ ^)

時刻表によると、この時間に到着する列車はない。

おそらく、中国との国境の街ザミンウデから来た列車でしょう。

昨夕の18:05にザミンウデを出発し、夜通し走ってきた列車です。

2時間ばかり遅れての到着。乗客もご苦労様。

それにしても、異国の列車って、なんでこんなにカッコよく見えるんだろうね。

たぶん、数千キロの距離をすずしい顔して走り抜けてしまうからだろうな・・・

こんな光景を眺めてるうち、今度モンゴルに来るときは、絶対列車に乗ってやろう。

そんな気持ちになってきました^ ^

ここまで長い車両を牽引してきた機関車が切り離されていきます。

中国でも似たような光景を何度か体験したけど、あちらはチケットを持ってないとホームに入れない。

その点、モンゴルは中国よりフリー。

おや、中国の呼和浩特(フフホト)と二連の文字が。

どちらも、内モンゴル自治区の町。

モンゴルとはレールは繋がってないはずだけど・・・

そういえば、中国もしばらくご無沙汰だな・・・

2019年5月の10連休以来だから、もう5年も訪れてないや・・・

中国の長距離列車にも、また乗りたいな。

ホームを歩くだけで旅情にひたれるウランバートル駅。

名残を惜しみながら別れます。

駅にはちゃんとレストランが併設されてました。