中環(セントラル)まで歩いてきて、あらためて地図を眺めれば、中環半山扶手電梯という文字が目につく。
中環半山扶手電梯、これは「ミッドレベルズエスカレータ」。
超有名な、全長800mで世界一長いとされるエスカレータである。
7年前に家族で来た時に、ご丁寧にてっぺんまで移動した記憶がある。
意味もなく世界最長の「ミッドレベルズエスカレータ」に乗ってみる
どうせ、雨も止む気配ないし、このエスカレータに乗って終点まで行けば、高低差130mをかせげ、半山(ミッドレベル)という香港の富裕層が多く住む高級住宅街へたどりつく。
このエスカレータ自体、その富裕層が沿岸部のビジネス街との間を行き来しやすいように作られたモノ。
竹の足場をかわしながら、エスカレータの乗り場に向かってみました。
竹っていいよね、身体がぶつかっても、鉄と違って痛くない。
800mの長さのエスカレータの最下部。
もちろん、800mといっても、何基か連なってるエスカレータ。
でも、高低差は140mくらいあるというから、日常的に行き来している人にとってはありがたい存在だろう。
では、私は、意味もなくエスカレータに乗ってみます。
しかしながら、このエスカレータ自体が、動く観光施設。
工事現場だって、のぞき放題。
乗ってるだけで、香港の街を楽しめる。
つまり、乗ることに意味がないわけではない。
しかも、エスカレータの繋ぎ目には、ちゃんとアーケードがあって、雨に濡れない。
建物を至近距離で通過していくから、中も丸見え・・・
ていうか、それを広告にしてるんだと思う(^ ^)
美味しそうなお店の近くを通れば、次の繋ぎ目で降りればよし。
ハリウッドロードをまたぎます。
立派な西洋館。
ほんとに頻繁にエスカレータは途切れるけど、このシェリーロードというのは、この坂道のこと。
つまり、このエスカレータは、シェリーロードに沿って稼働してるんですよね。
エスカレータは、登り専用の一方通行。
しかし、朝6時から10時ごろまでは、下り運転になるらしい。
通勤者のためでしょう。
この高低差の通勤は大変だよ。
速度の速い香港のエスカレータ
香港のエスカレータの速度は、日本に比べると、ほんとに速い。
地下鉄のエスカレータに乗ると、はっきりとわかるぐらい速い。
せっかちな私は、昨今声の上がる「エスカレータで歩くな」というのなら、せめて香港並みに速くしてほしい、とも思う。
ほんと、日本のエスカレータは眠くなるほど遅すぎる。
香港くらい速ければ、歩こうという気持ちも減殺されるかも・・・
いや、それでも、歩いている人いた(^ ^)
そして、香港では、左側を開けるようです。大阪と同じ?
登るにつれ、ますます勾配が急になっていくのが香港島。
たしかに、この勾配では、下り坂でもヒザにきそう^ ^
ふたたびストリートを横切ります。ここはモスクストリート。
モスクストリートの名は、このジャミアモスクからきているんでしょう。
香港でも、最古級のモスクだそうです。
そして、いよいよ、最後のエスカレータ。
世界一長く、そして、世界一速い(かどうかわかりませんが)エスカレータの旅も終焉。
エスカレータの名前の半山(ミッドレベルズ)に到着しました。
ここに住む富裕層の皆さん。
例外なく、このエスカレータの恩恵を受けているでしょう。
このエスカレータが、このあたりのマンション価格を支えているかも^ ^
ビーサンだとつらい雨の香港島の下り坂
さて、意味もなく登ってきたので、意味もなく下るしかない。
上から見下ろすと、若干恐怖を感じる下り坂。
そして、天気があいにくの雨。ビーサンが滑る滑る^ ^
私は、このところ、ずっとビーサンで旅に出てるけど、香港やマカオでは、ちょっと考えた方がいいかも。
つま先をかばうすねも痛いし、ふんばるヒザやふくらはぎもガクガクになってしまう。
ようやくふもとまで降り切った時は、ほっとしました(^ ^)
レトロさを感じるトラムでホテルへ
たとえ雨が降っていても、香港島の街歩きは楽しい。
とはいえ、朝から6時間近くぶっ通しで歩き回っていたので、ホテルに帰って小休憩します。
やってきたトラムが、なんともいえないレトロ調。
内部もレトロな感じ。
この木製の窓枠がいいなあ。
新旧おり混ざる、香港の旅の楽しさ。
ホテルのある上環に戻ってきました。
しばらく停留所にたたずんでいると、ほどなく現れた後続のトラム。
そして、背後にそびえるのが、私の泊まっているイビスホテル。
このヘンからです。
なんとなく異変を感じたのは。
急に通りをゆく人がいなくなってきたんです。
人だけでなく、タクシーも減っていき、しまいにはトラムも来なくなりました。
私は、きつねにつままれた、魔法にかかったような気分???
いったい、これは何がおこった??