【シベリア鉄道の旅】2日目 ルーシ号 船中

朝8時に目が覚める。
日本時間はまだ6時だからちょっと眠いけど、冷たいシャワーを浴びて、デッキに行きます。

その前に、部屋の丸窓から、日本海の様子を確認。

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船は、すっかり日本海の真っ只中。凪いだ海面を滑るように進んでいます。

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ちなみに、2004年というのは台風の当たり年。旅出る前週も上陸したばかり。
穏やかな日本海とタイミングを合わせてくれたことに感謝です(^-^)

旅に出て、一夜明けた最初の朝は、いつもながら最高の気分。

日本での日常が忘却の彼方に霞む瞬間。



9時に朝食。メニューは、ハムエッグに、お粥のようなジャガイモでした。

空いていたので、適当な席に座ろうとすると「ニエット! ニエット!」とクルーに叫ばれ、昨夜と同じ席に座らされました。

なにか、ルールでもあるのかな? 部屋によってメニューが違うとか。あるいは監視されてるのかも?

ジャガイモのお粥は、意味不明の味でしたが、パンがおいしい。
少々、味の薄いコーヒーといっしょに、おいしくいただきます。

 

食事を終えてラウンジへ行くと、なんかアクションものの映画をやってる。数人のロシア人と一緒に鑑賞します。昨夜は、たった一人の日本人乗客である私に好奇の目を向けたロシア人でしたが、もう私を珍しがることはありません。なんとなくうれしいです。

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船は、大地を踏んでるかのごとくで、全く揺れません。

出発前に、この船に関する旅行記やブログを片っ端から検索しましたが、どのサイトも異口同音に「揺れて乗れたものではない」と評してました。

台風も5日前に日本海を通過したばかりで、私は年に何度とない幸運な航海に恵まれたといえるのかな。

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船旅というのは、なにもすることがないんだけど、時間がたつのは早く、あっというまにランチタイムに。

昼食は、多分かつおの刺身にスープ。これだけ?

しかも、お茶を飲むと甘い!砂糖がたっぷり入ってる。

驚いたのは向かいのロシア女性で、彼女はこのお茶に、さらに角砂糖を数個落として飲んでました。

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素朴に思う。

この航路、国際線であるが、週一便であるし、出航地も辺鄙な伏木。
おそらく日本とロシアを結ぶ交通機関の中でもっとも貧弱なルートであると思われる。

にもかかわらず、どのような基準で採用しているのかと思うほどクルーのルックスは見事です。

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船旅というのは、ほんとに食事以外にやることがない。

でも、それがいいんですよね。日常の喧騒から完全に隔離されて味わう、この開放感。

ロシア人の方々も同じ思いでしょうか。

 

日本から南へ向う航路であれば、一夜明ければ海の色がエメラルドグリーンに変わってるでしょう。

しかし、日本海はあくまで鉛色。
しかし、それがかえって旅情をかきたてます。

私は、飽きもせずに日本海を眺め続けました。

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日本海の船旅は島影が見えないので、さすがに退屈してきて甲板の散歩。

甲板は、伏木港で積まれた日本車のオンパレード。

これって、正規の輸出だよね・・

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こんなクルマもあります。
3日間、潮風に吹きっさらしで大丈夫ですか。

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明日は、いよいよウラジオストクに着きます。
バーでビールなんぞ飲んでいると、片隅でチェスのようなものに興じている2人組を見かけました。

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バーで、1人ポツンとビールを飲みます。それが、不自然でないのが心地よい。

昨日よりも酔っぱらって、部屋に戻るとき、バーテンに「スパシーボ(ありがとう)!」と声をかけると、ニヤッと笑ってくれました。
通じたのかな。生まれてはじめて口にしたロシア語でした。

 

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