エルサレムに来てからというもの、夜明け前に目がさめます。
言葉足らずでうまく伝えられないのがもどかしいのですが、エルサレムの旧市街には、聖地の名そのままの魂が宿っているように感じます。
おととい、昨日と歩いて、この街が、全世界の人間の精神的支柱となっていることが、すごい迫力で伝わってきました。
なので、今日も、夜が明けきる前にホテルを飛び出し、朝の空気に包まれたエルサレム旧市街の散歩から、1日がはじまります。
情緒のある朝のエルサレム
まず、ホテルを出て、ホテルの渡り廊下を見上げます。
パープルに染まっていく空が美しい・・
まだ眠っている「ニュー・インペリアル・ホテル」。宿泊客で起き出してるの、私だけかな。
1泊1万円と値は張るけど、旧市街の中で立地が抜群なので納得しています。
そもそも、エルサレムの宿泊代の相場って、1泊1万円を下らないそうです。そりゃそうだよね。全世界の人々が集まる観光地ですから。
人間は、精神で生きているといっても過言ではないでしょう。
その精神を支えているものの一つが宗教であるならば、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の聖地、3宗教で合計35億人の聖地となれば、ここは地球の中心、世界の縮図と言い表すこともできるのではないでしょうか。
スークを歩きます。人気のないスークは、とても情緒があります。
ATMコーナーは24時間営業?
お店が開いてないのは寂しいですが、空気は程よく冷たく、エルサレムの秋は早朝がいいですね。
昨日に続いて、早朝のオールドシティ散策ですが、この行事やみつきになりそうです。
早起きは気持ちいい。
オールドシティの中、どこを切り取っても絵になります。
エルサレムには、色んな所にネコがいました。そういえば、ネズミもいました。
早起きの超正統派の方。
なんて描いてあるんでしょう。
早起きのツアーのようです。日中は、暑いし、観光客もすごく増えるので、夜明け直後の旧市街めぐりは正解です。
ここは、ちょうど、ヴィア・ドロローサの第8留。
イエスが娘たちに語りかけた場所。
おしゃれな時計。
石畳を踏みしめるようにゆっくり歩くと、味がありますねえ。素敵な街です。
陽も昇ってきました。とたんに暑くなります。
再び、ヴィア・ドロローサ(悲しみの道)
足は自然に、昨日も歩いたヴィア・ドロローサに向かいます。
昨日は、訪れなかった細い路地に入ってみました。
階段があったので、登ってみました。
迷子になりかけましたが、ここは聖墳墓教会の入り口ですね。
この、イエスがつまづいた第3留から第5留あたりが、私にとっては興味深い。
人の往来もあるので、腰かけて、ずっと眺めていたい気分です。
路肩に腰かけて、ずっと眺めていたら、警官ににらまれちゃいました(笑)
不審者と間違えられたかな・・・
十字架の重みで躓いてしまったイエス・キリスト。
苦悩の母のマリア教会
おや、昨日は開いてなかった扉が開いています。ここは、マリアが十字架を背負わされたイエスを見守った場所です。
イエスとマリアです。
朝早すぎて、教会の中は見れませんでしたが、苦悩の母の教会、ひと目見れて感激です。
苦悩の母の教会を出ると、警官がパレスチナ人を職質してました。
その態度は、ものすごく高圧的です。
昨日などは、職質されたパレスチナ人が、自分のバッグの中を石畳の上に、投げるようにばら撒いた上に、上半身裸になってしまうシーンなども目にしました。
とても正視できない光景ですが、イスラエル人から見れば、パレスチナ人は危険分子ということなんでしょう。
この状況、いつまで続くのでしょうか。
その脇を、幼い子供が歩き去ります。
今日は月曜日。学校へ登校途中ですね。日本は祝日だけど。
さて、夜も明けきりましたね。
今日は、これから、マサダ要塞、そして死海へ行ってきます。
ホテルに戻って、朝食をいただきましょう。