わが家は主人が旅好きであるので、わが子が小さい頃から、それはそれはよく出かけた。
その極めつけは、小笠原諸島であろうか。
私は、この船便しかない絶海の島に、なんと2回も行っている。
小笠原諸島に2回も行くというのは、旅好きなサラリーマンとして、大いに誇っていいだろう。
なにしろ、この島は、船で竹芝桟橋から24時間。
そして、行ったら一週間は帰って来れないのだから。
ところが、この記事を書こうとして、フェリーの時刻表を調べてびっくり。
24時間かかるのは相変わらずだが、便数が週2本になっている。
つまり、丸一週間ではなく5日くらいのトータル日程の選択も可能になったようだ。
さすが、2011年6月に、世界自然遺産に登録された世界遺産である。
そんな小笠原諸島の過去の旅の記録を、写真で紹介します。
東京から真南に1,000km離れた小笠原諸島・父島
小笠原諸島は、東京から約1,000km、ほぼ真南に位置する火山活動から出来た諸島。
小笠原諸島は、父島・母島をはじめ兄島・弟島・姉島・妹島など親族を冠したネーミングが有名。
ところが、地域的には、聟島列島、硫黄列島、沖ノ鳥島、南鳥島、西之島までが、小笠原諸島に含まれます。
この中で一般の人が生活しているのは父島と母島のみです。
海とは思えないほどの美しさ:小笠原諸島
1998年に、最初に小笠原に行ったときは衝撃だった。
とにかく海が綺麗。
まわりに海を汚す環境がまったくないのだから当たり前ともいえるが、本当に凄い。
私は、スクーバダイビングもできない人間だが、スノーケリングで十分楽しめた。
魚もいっぱい泳いでいる。
東京近郊で、黒っぽい海しか見たことのなかった娘たちの目にも、衝撃的に映ったらしい。
「外国に来たんだよね。」と言ってた、小学1年生の娘たちだった。
上陸が制限されている南島
南島は、生態系保護などの観点から、東京都自然ガイドが同行しないと上陸できない。
そして、1日あたり最大利用者100人。滞在時間も2時間までと制限されている。
でも、逆にそこまで保護されているので、小笠原へ行った際は、ぜひツアーには参加すべき。
南島は「沈水カルスト地形」という石灰岩特有の特殊な地形。
父島南西沖の小さな無人島です。
リーフのようになっているので、浅瀬に漂う海水は、まるでお湯のようだ。
小笠原諸島はウミガメの生息地としても知られる。
これは、南島ではないが、町からちょっと離れたところにある水族館。
家庭的な民宿が多い
父島には旅館がいくつあるのだろうか。
私は2回行って、2回とも民宿のようなペンションに泊まらせてもらったが、海の幸を豊富につかった夕食は豪華だった。
小笠原諸島は、一人旅ではなく、家族とのバカンスで訪れるのにふさわしい気がする。
東京から南に1,000kmもくだった絶海の島での、一家団欒もいいものである。
24時間かかる船には要注意
さて、ここまで、ひたすら小笠原諸島を褒めちぎってきましたが、行くことができるのは乗船24時間に耐えられる人のみ。
出航してすぐは、レインボーブリッジの下をくぐったりで、はしゃいでいればいいが、黒潮を突っ切る頃になると、ものすごく揺れます。
私は、2回とも激しい揺れを体験。
別に、前線がきてるとか台風が接近とか、なにもない穏やかな航海でも揺れます。
覚悟しておいたほうがいいですが、眠ってしまえばいいんですけどね(笑)
私が訪れたときは、船が週一便。
だから東京へ帰る船出は、このように別れの儀式になります。
途中まで、追いかけてくるボートも。
そんな小笠原諸島も、コロナの影響で、自粛活動中のようです。
島民の皆さんからしたら、不本意そのものでしょう。
早く自由に行き来できる日が来ることを願うばかりです。