【ムワンザ⇒キガリ②】タンザニアからルワンダへ陸路の国境越え

ムワンザから7時間40分かけてたどり着いた、タンザニア国境の街ベナコ。

街といっても、周囲にどのくらいの街があるのかわからない。

ここからルワンダへ抜ける旅人は、ここで乗り換えるいわばターミナルなのに、バスストップはただの赤土の路肩でした。

バイクタクシーで国境へのアプローチ

これから国境を越えルワンダに入り、首都のキガリに向かうわけだけど、現在13時40分。

はたして今日中に着けるのだろうか。

ここベナコは国境から20km近く離れている。

先人のブログなど拝見すると、そこまではバイクタクシーで行くのが定石のようだ。

バスから降りた乗客は20人近かったので、ノーsimであることも相まってバイタクの手配を危ぶんでたんだけど、案ずることはなく、国境に向かうのは私だけ。

そして、バイタクのほうから勝手に言い寄ってきてくれた。

値段を確認すると10,000シリング(600円)。

20kmもあればこんなものかと、そのままバイクの荷台にまたがります。

キャリーはどうするのかな、と見てると運転手とハンドルの間に器用に挟み込みました。

「チーノ!振り落とされるなよ!」のような見送り声に手を振りながら、国境に向けて出発です。

国境までの道は、舗装道路。

だから、振り落とされないように、しっかりしがみつきながらも、快適なツーリング。

バイクの後部座席なんて、いつ以来だろうか。

ほどなくして、前方の丘の向こうに、土の色が違う世界が見えてきました。

あれがルワンダだろうか。

運転手に聞くと、たまに両手を離して、両国の領土の話をするもんだからコワイ。

頼むから手を離さないでくれ・・・

質問をやめて、丘の向こうを見下ろします。

大地の上に、単に線が引かれているだけの国境かと思っていたら、明らかに土壌が違うように見える。

あれがルワンダの大地なのか、そう思わせるだけの、確かな境目があるような気がします。

そして、どこか、「果て」に向かって走っているような感覚。

国境が近づくと、トラックたちの憩いの場のようなサービスエリアを通過しました。

たぶん、運転手さんのための宿泊施設もあるんだろうね。

自転車で国境を越えてきた若者たち。

いよいよ国境が近づき、雰囲気が物々しくなってきました。

タンザニア滞在中に、何度も目にしたサミア・スルフ・ハッサン大統領の肖像画にもお別れ。

タンザニアとルワンダの国境にかかる橋。

本来ならこのあたりは両国の緩衝地帯。

ケニアとタンザニアもそうだったけど、タンザニアとルワンダの国境も、両国のイミグレが同一建物内にあり、出国と入国審査を一つの流れで済ませてくれるシステムのようです。

そして、その建物がルワンダのルスモ側にあるので、まだ何の手続きもしていないのに、堂々とルワンダ側に突き進んでいる、そういうわけなんです。

あれがパスポートコントロールのようですね。

タンザニア出国&ルワンダ入国

そして、ベナコのバスストップから30分ほどかかって、ルワンダ側のイミグレに到着です。

この兄さん、いつもベナコとここをピストン輸送してるんだろうか。

たぶん、現地の人からは私の半分の5,000シリング(300円)くらいしかもらってないだろうから、10回往復できても3,000円か・・・

そんな兄さんと、私は握手して別れました。

さて、建物の中へ。

こんなところで日本の国旗を目にするとは思わなかった。

日本国内だって、日の丸にお目にかかることは、そうはない。

あとで調べてみたら、この銘板は、日本の無償資金協力によって建設された「ルスモ国際橋およびワンストップ・ボーダーポスト(OSBP)施設」の完成を記念したレリーフ。

さっき通った橋だ・・・

要するに、老朽化が激しかった国境を跨ぐ橋を、日本が無償で、国際規格の大型トレーラーが双方向同時に通行できる橋にしたんですね。

しかも、いま私がいる建物、両国の出入国を一体化できるシステムも日本からの提供。

日本、やるじゃないですか(^ ^)

私も日本人。東アフリカの国境で、思いがけずも日本の立派な仕事に出会うなんて、誇らしい気持ちにさせてもらえます。

 

それはさておき、イミグレは乗合バスで来た一団の後ろでけっこう待たされました。

待ってる間に、キャリーの中に大事に忍ばせてきたルワンダのビザと、ホテルの予約確認書、そしてイエローカードを取り出します。

ルワンダのビザはアライバルでもとれるようだけど、それは空路入国時のみ。

陸路の場合は事前に取得が必要で、オンラインサイトでの入力がうまくいかなくて、ブラウザを何回も変えたり、クレカでの決済が拒否されて、何日も停滞、苦労したのを思い出します。

ホテル滞在先の申告は、アフリカに限らずふつうに必要なことだろうけど、ルワンダの場合はプリントアウトされた確認書がないと入国を拒否されるという情報も目にしていたので、日本からはるばる持ってきました。

 

そして、タンザニアの出国はあっさり。

ルワンダの入国も、入国目的に滞在日数、キガリまでの足、帰りの航空券などをチェックされてめでたくパス。

「キガリまでなんで行く?」と突然聞かれて逡巡したけど、バス以外で行く旅人っているんだろうか。

とにかく、晴れてルワンダの人になれました。

ルワンダ入国で、私の勝手な数え方で、渡航国数が60カ国目のメモリアル。

10年前、会社員として働きながら弾丸旅を始めたころ、まさかアフリカの陸路国境で60カ国目のスタンプを眺める日が来るとは思っていませんでした。

イミグレの建物の中で、私はしばらくパスポートを眺めていました。

ここまで来たのか・・・そう思うと、大袈裟だけど少し胸が熱くなります。

ルワンダフランをゲット

さて、お次は両替。

手元にタンザニアのシリングがいくらかあるけど、これはルワンダの次、ザンジバルに行ったときに使うので、とりあえず30ドルほどルワンダフランに換えます。

このときのレートが1,000フラン≒100円。

だから、5,000フランがだいたい500円ということ。

10分の1。韓国ウオンみたいでわかりやすい。

さて、ルワンダの物価はいかに。

これは、あとで手に入れたコインです。

ビニール袋が持ち込めないルワンダ

さて、これで、国境の手続きはすべて完了かと思いきや、ゲートの手前で荷物検査。

キャリーを開けて、かなり厳重なチェック。

事前に、ビニール袋の持ち込みが禁止だという情報を得ていたので、サンダルや使用済み下着類は紙袋に入れてあります。

なので、モンバサでパンを買った時のビニールだけが回収されて、無事に通過。

これで、ようやく、ウエルカム・ルワンダのゲートをくぐることができました。

あの兄さんは、simを売りにきた兄さん。

「ごめん、esimなんだよ」と言いながら、何気なくスマホを見てみると、弱いながらも電波を拾ってる。

ケニアやタンザニアでは、まったく稼働しなかったわがesimが、ここにきてようやく仕事をしだしたようです^ ^

まるで、スマホも国境を越えたかのようでした。

ルワンダの旅が、ここからはじまります。