夕暮れのペンジケントの町&ゼラフシャン川の夕日【タジキスタン旅行記】

ペンジケントの町を歩くと、子供の姿が多いのに気づく。

タジキスタンの人口は、約1,000万人。

出生率は3.56と世界でも32位に位置し、年齢の中央値はなんと22.2歳である。

※2025年の統計値

そのうち出生率1.0をも割り込みそうな日本政府が見たら羨ましくなるような数字だが、町を歩けば、その子供たちが活発に行動し、大人たちの手伝いをしている。

帰国後に調べてみたら、出生率が3を越えている国への渡航は、私の旅歴で初めてだった。

今までの旅歴で、もっとも出生率が高かった国は、2.92のイスラエルである。

ペンジケントの町の裏通り

この町にきて数時間歩いて、まだ観光客と出会してない。

シルクロードの町で、世界遺産まで抱えているのに、

そういう町を歩きたかったんだよね。

やっぱり、この町来てよかった。

幸福感を味わいながら、町を歩くのも久しぶりだな。

この道を南に行けば、世界遺産の遺跡がある。

これは、明日の早朝に行こうと思ってます。

逆に、夕暮れが近いので、北に歩いて、ゼラフシャン川のほとりで夕日を見に行こう。

町のどこからでも、赤茶けた砂漠と岩山が目に入る。旅してる感覚がMAX。

乾燥した空気。中央アジア刺繍の絨毯も、すぐ乾きそう。

側溝を流れる水も、民家の軒先のミニ庭園も美しい。

なんとなく、イランのイスファハーンやシラーズあたりを思い出すな。

すぐに出るかと思った川のほとりに、なかなか辿りつかない。

Googleマップも見ない、デジタルデトックスな旅も楽しい。

ていうか、こんな小さな町なら、地図などいらない。

話しかけてくる子供たちは、みな「ハロー!」

私がサングラスかけてるから、西洋系に見えるのかな。

それにしても、子供たちが大勢で路上で戯れ合いながら遊ぶシーンは、日本ではもう見られない(^ ^)

ゼラフシャン川に沈みゆく夕日

道がなくなりました。ようやく、川のほとりかな。

河原がない不思議な地形。

ペンジケントに来る道でも見かけたけど、川の水流がそのまま河岸を削ったような崖が見事。

これが、天山山脈系の雪解け水が流れて、シルクロードのオアシスを潤していくゼラフシャン川。

この川は、海に流れ出ずに、砂漠で消えるんです。何もかも不思議なシルクロード。

足元を見ると、現実に引き戻されます。

こんなにペットボトルを不法投棄してはいかんだろ・・・

足元を見ないで、遠くだけ見れば、そこはまぎれもなくシルクロードの景色。

感動だ・・・冬は雪景色になるのだろうか。季節をかえて、また来てみたい。

さて、ホテルへの帰り道。軽く道に迷うと、

バザール前のモスクに出ました。

半日だけど、けっこう歩いたな。

19時半でこの夕暮れ。

ということは、時差に差がないウズベキスタンでは、もっと日没が遅くなるということ。

では、サマルカンドでは20時ごろ。ブハラでは20時半ごろが日の入りだろうか。

のんびり旅しているようでも、実はトータルたった7日間の弾丸行動。

だから、日暮れが遅いというのは、すごく嬉しいこと。

おや、エンシェントの文字。

明日は、この遺跡を見に行きます。