ヴァヴェル城の見学を終えて、クラクフ旧市街広場へ戻るところ。

まだランチには早いけど、日も上がって気温も20度を超えてきている。
のども乾いたし、なにか軽く食べるところないかな・・・

ポーランドの餃子「ピエロギ」を食べてみた

というわけで、メインストリートグロヅカ通り沿いのこのお店。
「ビールとおすすめの軽食を」とお願いしました。
さすが観光地、心得たとばかり、話しが早い^ ^

18ズウォティ(760円)の美味しいビール。
ヨーロッパでは、泡を立てないと聞いてたけどほんとだね。

なにが出てくるかわからない、このドキドキワクワク感がたまらない。

おっと、これはなんだ・・・

地球の歩き方によると、これはポーランド版餃子の「ピエロギ」。
そういえばメニューにも「DUMPLINGS」とあったわ。

一切れ食べてみると、中身は玉ねぎかな。
チーズとか、ひき肉とか、いろいろトッピングがあるみたい。
お値段は21ズウォティ(890円)と観光地価格。

このヨーグルトかな、と思ったのはサワークリーム。

ピエロギにこのサワークリームを添え、炒めた玉ねぎや刻んだネギ、ハーブを散らして食べるのは、現地では王道中の王道のスタイルとのこと。
味も王道でした。5切れなので、ペロリと平らげてしまいました。
美味しかったし10切れでもよかったかな・・・ちなみに、お店はこちらです。
旧市庁舎塔から見下ろすクラクフ旧市街の眺め

さて、美味しいピエロギでパワーがついたので、旧市街広場に戻ると高いところに登りたくなりました。
というわけで、さっそく旧市庁舎塔の登頂にトライ。
超急な110段あると言われてる石段を足を上げて登っていきます。

ところで、月曜日はフリーみたい。
ヴァヴェル城では、月曜日ということで旧王宮が休館だったけど、これでおあいこだね。

ステンドグラスも美しい、塔の中腹からの眺め。

1978年、世界遺産初登録の12件のひとつにふさわしい景観。
眼下に佇む緑色のドームを持つ可愛らしい建物は、11世紀に建てられたポーランド最古の教会のひとつ「聖アダルベルト教会」です。

こちらは、さきほどまで散策していたヴァヴェル城。

広場と反対側に見えるのは、「聖アンナ教会」。

クラクフにおけるバロック建築の最高傑作のひとつ。
現在の建物は17世紀末から18世紀初頭にかけて再建されたもので、ローマの教会をモデルにしているとのこと。
ちょうど、アンナ教会の向こうを飛行機が降下している。
クラクフの空港もこちら側にあります、着陸するのかな。

最上階に到着。高さは70mだそうです。

真正面に見える双塔のマリア聖堂の中にも入ってみましょう。
その前に、手前にデンと構えて存在感のある織物会館の中も散歩してみますか。

では、降ります。それなりにいい運動になった旧市庁舎塔の登頂。

これは、旧市庁舎の時計を機械で動かしていた時代の名残。
今は電波時計で、夏時間も冬時間も正確に示すそうです。

スーベニアショップだった織物会館

クラクフ旧市街の広場にきて、最初は何の建物だかわからなかった、広場の中心に横たわってる建物。
これが、かつて衣類などの交易の中心地だった織物会館で、今はスーベニアショップになっています。

なるほど、旧市街広場の周囲は飲食店ばかりなんだけど、ここが総合スーベニア会館といった感じなんですね。

お土産の種類も豊富。

では、クラクフへ来た記念品を一つ。

キーホルダーを買いました。
パスポートにスタンプが押されない国では、キーホルダー集めが滞在の証。

モンゴル軍による破壊からの復興の象徴「聖マリア聖堂」

では、織物会館を出て、正面にそびえる「聖マリア聖堂」を見学しましょう。

この「聖マリア聖堂」は優雅なスタイルとは裏腹に、悲しく生々しい背景があります。
創建は1222年、クラクフの司教によって建てられた小さなロマネスク様式の教会。
しかし13世紀、当時ヨーロッパを震撼させていたモンゴル帝国の急襲により、クラクフの街とともにこの教会は完全に焼き払われて破壊されてしまう。
その後、14世紀にかけて、かつての基礎の上に「二度と屈しない」という街の復興の強い意志を込めて、現在の壮麗なゴシック様式の聖堂として一から再建されました。
そのようなルーツを聞くと、双塔がいかにも誇らしげに見えます。

双塔の高さの違いにもストーリーがあり、建築したのは当時の腕の良い建築家兄弟。
兄は左側の高い塔を作り上げたものの、それに嫉妬を覚えた弟は、兄をナイフで刺殺。
罪悪感に耐えかねた弟は、自ら完成させた低い右側の塔から飛び降りて命を絶ち、2つの塔は非対称のまま残された……と言い伝えられています。
高い方が北塔で82m、低い方が南塔で69m。
高い北塔は見張り塔でもあり、モンゴル軍襲撃の際も、敵の来襲に気づいたラッパ手がラッパを吹き鳴らしたところ、モンゴル軍に殺されてしまい、今でも1時間ごとに追悼の意でラッパが吹かれるそうです。
こんな話を聞くと、なんだか中に入るのもドキドキする。
ほんとに、ヨーロッパの歴史は深くて重みがあって、縦横混じり合い、それこそがヨーロッパの旅の楽しみ方だと思う。

中に入った第一印象・・・涼しい。
エアコンはないけど扇風機が回っていて風通しがよくて気持ちいい。

そして、想像通りの豪華絢爛な内装に目を奪われます。

頭上を見上げれば、まるで教会全体が満天の星空に包まれているかのような神秘的な美しさ。

これこそが、天井に広がる「星降る夜空」。
深いラピスラズリの紺碧をベースに、無数の金色の星が散りばめらたアーチ状の天井は、19世紀後半、ポーランドの国民的画家であるヤン・マテイクとその弟子たちによって手がけられたポリクローム(多色染め)の壁画です。
そして、正面に鎮座するのが「ファイト・シュトースの祭壇画」。

ヨーロッパ最大のゴシック様式を誇る木造の主祭壇だそうですが、金箔が施されているとはいえ、ほんとに木造ですか???
1477年から12年の歳月をかけて天才彫刻家ファイト・シュトースが彫り上げたもので、ポーランドの国宝に指定されているそうです。
博物館のようであった「聖マリア聖堂」に感嘆する思い。

考えてみれば、このところの私の旅歴は、イスラム教国か仏教国、ヒンズー教国。
こんなにまじまじとキリスト教教会を見つめるのって、本当に久しぶり。

宗教観にしばられることなく旅ができる、日本人旅人として生まれて幸せを感じる瞬間でした。
