【ノルウェイ】5日目(その4) ホニングスヴォーグの町 ~ アルタのロックアート

ヨーロッパ最北の地とお別れです。もう、さすがに来ることないでしょう。立ち去るのが惜しい。

立ち去るのを惜しみながら、頭の中は、次の行動を考えています。

これからの予定は、

  1. ホニングスヴォーグの町に立ち寄り、軽く散歩。
  2. 210kmを走ってアルタに戻り、岩絵のあるミュージアムへ。
  3. アルタの空港に戻って、レンタカーを返却。(20時まで)
  4. バスでホテルまで行き、チェックイン。

上記をイメージしています。

ポイントは、やはり「3」のレンタカーの返却で、いちおうタイムリミットは20時。

岩絵の見学に1時間。アルタまで戻るのに3時間と逆算していき、行動と行動のつなぎに1時間と計算すると、計5時間。

つまり、ホニングスヴォーグの町を15時までに出発すれば、スケジュールどおりに行動できることになります。

現在の時刻は13時。ノールカップからホニングスヴォーグまでと見学時間を合わせて1時間半と見積もると、すでに際どい時間に差し掛かっていることに気づきました。

静かな町 ホニングスヴォーグ

立ち去るのが惜しい気持ちを振り払い、あわただしく出発です。料金所を逆に通過します。

 

ツンドラの大地をホニングスヴォーグへ。

 

途中、道端の十字架を見かけました。

ノールカップに至る道は、断崖絶壁の上にむき出しの部分も多く、景色に見とれてよそ見などしようものなら、あっという間に崖から転げ落ちます。

自己責任社会の欧州。運転は気をつけないと。

ノールカップから40分ほど、ホニングスヴォーグの町に到着です。

さて、ホニングスヴォーグに来てはみましたが、ノールカップを目指す旅行者の中継点としか、予備知識はありません。

たしかに、30分も歩けば一回りできそうなほど小さな町。

港には、フィヨルドのクルーズ船が停船しています。

町全体が見下ろせそうな高台に登ってみることにしました。

 

これが、「地球の歩き方」に出ているホニングスヴォーグ教会かな。

不謹慎で恐縮ですが、素敵な形をした墓石です。

ここからの景色が、ホニングスヴォーグ一番の思い出になりました。

そろそろ出発です。

山肌にくっつくように、民家が寄り添っています。みんな、観光業、あるいは漁業で生計をたてているのでしょうか。

クルマに乗り込んで、アルタに向かって再スタート。

ホニングスヴォーグの町を出て、反対側に出たところで、あらためて町を眺めます。

この町は、クルーズ船が到着している時間は、住民と観光客の人口が逆転しちゃうのでは、と思わせる、こじんまりとした北端の町でした。

アルタへの帰り道

さて、クルマを走らせますが、まっすぐアルタまで突っ走ってしまうのが惜しいような、美しい景色が続きます。

絵はがきのような風景。

凍てつく冬の生活環境は、とんでもなく厳しいものでしょう。

だから、地面が姿を現す短い夏の間は、よけいに美しく見えるのかもしれません。

眺めていると、どんどん時間がたってしまう。

 

今度こそマーゲロイ島にさよならです。

今度、ツンドラの大地を目にするのは、どこの国かな。

ノールカップトンネルを抜けて本土に上陸。

 

一路、アルタを目指します。

とはいっても、やっぱり、クルマを止めて海を眺めたり。

こんな、涙をそそるような寂しい景色は、めったに見れるもんじゃないですよ。

 

このドライブで、はじめて野生動物発見!

トナカイでいいのかな。可愛いもんです。

 

朝にも立ち寄った、ハンメルフェストとの分岐路にある道の駅で、小休止。

安上がりな、遅いランチで腹ごしらえ。

やっぱり私はコーヒー党だな。砂糖が入っていても、旨いものは旨い。

 

再びアルタを目指します。

昨日、たっぷり睡眠とっておいてよかったな。景色が素晴らしいのもありますが、眠気をいっさい感じない快適なドライブ。

アルタまで40kmまで帰ってきました。

また野生動物登場。

木々の隙間から、アルタの町が見えました。

町中に入ると、速度自動取締り機が。

カーナビが勝手に「近くにオービスがあります。」としゃべったのにも驚きましたが、スピードを出しやすい郊外より、スピードを出すと危ない町中に設置するのは合理的。

日本の警察も見習ったほうがいいです。

北極圏の世界遺産 アルタのロックアート

アルタの町は、海に沿って東西に伸びています。

その最も東にあるのが空港。そして、世界遺産でもあるロックアートのあるミュージアムは、最も西にあります。

したがって、アルタの町を東から西に走りきって、アルタ博物館に到着です。

レンタカーを返すのは空港。また、町のはじっこまで行かなくてはならないのは、ちょっと効率が悪いですが、仕方ありません。

まず、博物館の中に入ると、18時でも観光客がそれなりにいました。

ベランダに出てみます。

博物館の下に降りてみると、当時の生活の様子が模してありました。

これはこれで興味深いですが、肝心の「ロックアート」はいったいどこにあるんでしょう?

博物館の中のおみやげ屋さんをのぞくと、「ここでチケットを買うのよ。」とお姉さんに言われる。

そして、何も言わないのに「日本語ガイド」をくれました。

旅してると、だいたい中国人に間違えられるのに、ズバリ日本人と見抜いてくれて、ちょっと嬉しい。

そして、チケット代(110クローネ)を払った証として、シールをシャツに貼られます。

「ロックアート」は、博物館を出て、歩道沿いに歩いた岩場にあるそうです。

ちょうど、ガイドさんを伴ったグループが歩いているので、後ろをついていきます。

この「ロックアート」は、2000年から7000年前にもなる石器時代に描かれたもの。

1960年から70年にかけて発見され、1985年に世界遺産に登録。

さて、この北極圏の世界遺産とは、どんな「岩絵」でしょうか。

ん? たしかに、それらしい模様が見えますが、赤くなかったっけ・・・?

 

おお、ありました、ありました。

わかりやすく彩色がなされた遺跡は限られているようです。

でも、色を塗ってくれれば、それはすごい。トナカイの群れです。

これはクマだろうな。

 

この岩絵は、完全に自然にさらされています。

こんな大事な遺跡、よく風化してしまわないものです。

彩色が施されてない遺跡は、さすがに見つけるのに苦労します。

でも、じっと凝視していると、当時の生活の様子が浮かび上がってきます。

発見された数は、およそ6000点。

描かれている場所ごとに、テーマがあるようです。

このあたりは熊狩り。専門家が見ると、複数の熊狩りの様子が描かれているようですが、当然私にはわかりません。

これは、ヘラジカが交尾している様子。

海洋生物かと思ったら、いまだ謎のアクセサリーとのこと。

トナカイ、ヘラジカ、熊の群れ。人間もみられます。

白夜と極夜がくりかえされるこの北極圏で、人類は6,000年以上も前から、狩をして生活していたんですね。なんか、ふつうに考えたらすごいこと。

 

このあたりは、狩りの様子がはっきりわかりますね。

 

ここで、遊歩道は折り返し地点。少し寒くなってきました。

海に近い側の遺跡になって、海に関係ありそうな岩絵が登場。

陸の上だけでなく、海上でも狩猟生活を送っていたんですね。

 

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