【イスラエル旅行記 #8】パレスチナのドライブ ヘロデオン ~ エリコ

パレスチナの大地を、パレスチナ人に誘われてドライブ。

もっとも、言ってることが怪しく思えてきたのは後になっての事ですが、クルマに乗ってすぐは、うまい話になったと勝手に喜んでる、旅経験値の浅い私です(#^.^#)

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ヘロデオンから見下ろすカナンの地

富士山のような形をした、小高い丘が見えてきました。ヘロデオンです。

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山頂への入り口は、丘の中腹にあります。

その中腹からでも、ユダの荒野が見渡せます。死海も見えるとのことですが、見えているのかどうか。死海は、明日にでも行こうと思っているので、あまり目にしたくないんですが、圧倒的スケールの景色です。

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あれは、パレスチナ人の町?

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入場料を払って、山頂まで登ることにしました。運転手は、駐車場で待ってるとのこと。

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直射日光がすごい。

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風化が激しいのでしょうか。補修工事に携わる人が何人もいました。

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幻想的な眺めです。

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すごい・・ 時を忘れる風景・・  パレスチナの大地です。

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ここが、「カナンの地」。そして、神に約束された「約束の地」。

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旧約聖書には、イスラエルやパレスチナを「乳と蜜の流れる地」とも表現されているそうですが、この乾いた大地がなぜそう表現されるのでしょうか。季節的なものもあるのかな。

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空の色がすごい・・

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ヘロデ王が埋葬されたとされるヘロデオン

ここは、ヘロデ王が紀元前24年に築いた要塞です。

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中腹の入り口に戻るには、内部の階段を下っていきます。

内部には、浴場跡などが残っているそうですが、ガイドがいないとわかりません。

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かなり急で、天井も低く、ちょっと怖い。

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 一通り歩いて、入り口に戻りました。

チケットオフィスには、お土産やさんが。でも、ここって、観光客は、どうやって来るの?

公共交通機関ってあるんだろうか。ベツレヘムからは5kmくらいしか離れていないそうですが。

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オアシスの町 エリコへの道

次は、エリコに向かいます。

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ヘアピンカーブだろうが、なんだろうが、先行車を強引に追い抜いていく運転手。

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途中、聞き取れなかったんですが、ナントカという街を通ります。

デンジャラスを繰り返していました。無法地帯とのこと。

おいおい、こんなとこで、放り出さないでくれよ(笑)

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高速道路に入りました。

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砂漠の中のハイウエイを走る景色は圧巻です。

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そもそも、砂漠を見ることだって、ほぼ初めての経験。

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海抜250mの標識です。ベツレヘムが標高700mぐらいでしたから、かなり下がってきました。

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そして、ハイウエイの出口がSEA LEVEL、つまり海抜0mです。

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海抜0メートル地点のオベリスク

このあたりは、地球上でももっとも低い場所の一つです。

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観光客用のラクダでしょうか。

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なんか、すごいことが書いてあります。

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エリコ(ジェリコ)の町に入りました。

海抜マイナス260mという、世界でもっとも低地にある街の一つです。

紀元前1万年ほど前から人間が住んでいた跡が残っている、世界最古の町でもあります。

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イスラム教の宮殿 ヒシャーム宮殿

ヒシャーム宮殿に寄ってくれました。

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海よりも低いところを歩いている不思議。当たり前ですが、実感はありません。

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これは、8世紀にイスラムのウマイヤ朝の時代に建てられた宮殿。

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周りは荒野そのものですが、ここはオアシスの町。水は豊かなようです。不思議・・

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保存状態がよいのは、長い間、地震で埋まっていたからだそうです。

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とはいうものの、遺跡の風化は激しいようです。

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あれは、住宅? それとも軍事施設?

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悪魔に試みられた誘惑の山

今度は、テル・アッスルターンへ移動し、ロープウェイで誘惑の山に登ります。

イエスが荒野で40日間断食して、悪魔に誘惑を受けたとされる場所がここらしい。

徒歩でも登れるようですが、ロープウエイを使います。

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エリコもそうでしたが、ここ「誘惑の山」も、エルサレムを起点として、簡単に来れる場所ではありません。ツアーに参加するか、レンタカーを借りるか。

なので、私は運転手つきのクルマがあるので、効率よく移動できているわけなんですが、この時点で13時。

「ラマーラには行けるの?」と聞くと、ちょっと無理だね、みたいな反応。

はじめから行く気がなかったのか、回っているうちに必要以上に時間がたってしまったのか、わかりませんが、この時点で私は、今日の行程は、砂漠の中のドライブと割り切ることにしました(笑)

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ロープウェイは遺跡テル・アッスルターンの上を通ります。

テル・アッスルターンとは、1万年前の住居や4,000年前の城壁の跡が見られるらしいですが、1万年前の住居跡と言われても、すごいと思うばかりで、ピンときません。

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誘惑の山の頂上からの眺め

誘惑の山の頂上に到着です。

ちなみに、このロープウェイは日本の会社が作ったそうで、世界で最も低い場所にあるロープウェイとして、ギネスブックに載ってるそうです。

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ここで、イエスは40日間も断食していて、悪魔に誘惑を受けたんですか・・・

なんか、理解を超越しています。

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イエスは断食したようですが、私は暑さに耐えられません

グイッと飲むコーラがおいしい。ほんとに暑いんです。40℃近くあるんじゃないかな。

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東の方に目をやると、明日訪れる予定の死海が見えました。

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ふもとまで降ります。

頂上では、日本人が来たということで、「コンニチワ、アリガトウ、オオサカ・・」と日本語祭りがはじまっていましたが。

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私と入れ替わるように、観光客が頂上へ。

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水は豊富なんだぞ、ということを示す噴水でしょうか。

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さて、エリコの町を後にします。

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この時点で午後3時。

エリコの町は時間をかけて見れなかったし、ラマーラなんて今からじゃもう絶対行けないし、それどころか、ベツレヘムの町も十分に見ていません。

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きちんとオーダーすべきでしたね。

浅はかな自分の考えを責めたところで、もう後の祭りです。

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ベツレヘムに帰る途中、またあのデンジャラスな街を通過。

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覆面アーティスト バンクシーの壁画「花束を投げる青年」

ベイトサフールという街にある、覆面アーティストBanksyの壁画は、ぜひとも見たくて寄ってもらいました。

ガソリンスタンドだか、車検場だか、小さな車の工場の壁に、それは描かれていました。

とにかく巨大! 私の身長の3倍はあるでしょう。

工場の従業員に、「入っていい?」とジェスチュアすると、勝手にどうぞって感じ。

旅行者がよく来るからかな。

爆弾ではなく、花束に持ちかえろという、メッセージでしょうか。

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この時点では、私は、まだ、運転手が当初話した行程の通りに案内してくれなかっただけで、何事もなく、今日という日が終わるものと信じてました・・・