【アルゼンチン旅行記 #12】世界最南端の町 ウシュワイアに到着

バスは峠を越えて、ウシュワイアのバスターミナルに到着しました。

時刻は20時過ぎ。

ブエノスアイレスから3,000キロ。約50時間かけた、パタゴニア縦断のバス旅を無事に終えました。

DPP_4283

「レノックスホテル」にチェックイン

ウシュアイアは、世界最南端の都市(町?)。南極大陸まで、すぐの町です。

町の定義にも色々あって、人が住んでいるとすれば、もう少し南の島にも町もあるでしょう。

なので、私が勝手に名づけた「世界最南端の町」です。

それにしても、遠くまで来たものです。ただただ、その事実に感無量です。

DPP_4590

ウシュアイアには2日滞在します。
感慨にふけるのもいいですが、まずは予約してあるホテルを探し、旅装を解きましょう。

日本から予約しておいたレノックスホテル(Lennox Hotels)。

ドアを開けたと同時に「ミスター、×××(私の名前)?」と呼ばれました。そんなホテルはじめてです。

とにかく、空腹が旅情を上回っています。そう、リオ・ガジェゴスに到着する前にバスで配られたスナックを最後に、何も食べてません。

フロントの女性に、おススメのレストランを尋ねると「チコ!」という答えが返ってきました。

おいしいステーキ屋さんのようです。

まずは、そこに行って、腹ごしらえするべく、部屋に荷物を置いて、すぐ街に飛び出しました。

 

21時過ぎのウシュワイアの町。

まだ、こんなに明るいんです。白夜じゃないけど、白夜もどきを体験できてハッピー!

ウシュワイア。すごくいい感じの町です。まだ、よくはわかりませんが、治安もいいのかな。

夜9時過ぎだというのに、夕方5時ごろの雰囲気です。ふつうに人通りもあります。

少しひんやりする空気の中を歩きます。

DPP_4553

DPP_4557

ステーキのディナー

そして、おすすめのレストラン「チコ」。

DPP_4561

レノックスホテル(Lennox Hotels)から徒歩2分ほど。5月25日通りというストリート沿いのお店でした。

あいかわらず、メニューを見ても、全然わかりません。英語も併記されてるんだけどね(笑)

おすすめメニューをオーダーします。

DPP_4287

お酒もよりどりみどり。

DPP_4288

疲れた身体に、ワインが染み入ります。

DPP_4289

パンも、焼きたてでおいしい。こんなおいしいパン、久しぶりに食べた気がします。

DPP_4290

料理が運ばれてきました。ビーフステーキと、ポテトの盛り合わせっていったところでしょうか。
お肉は柔らかくておいしい! これは、決して空腹だからではありません(笑)

柔らかい肉にポテト。そして赤ワイン。食事は、ほんとに人間の心を豊かにさせますね。

DPP_4562

日暮れの遅いウシュワイアの町

パンのかごも空にして、店の外に出ると、さすがに、夜のとばりがおりてます。時刻は22時。

ところが、西の空を見ると、まだまだ宵の口じゃないですか。

繰り返しますが、もうすぐ22時です。

残雪雪山とまでいきませんが、雪残る山なみ。南緯55度のウシュアイアです。

北欧やカナダより、いい雰囲気じゃないですか、両方とも行ったことはありませんが。

海と雪山と地表に近い雲、そして街の灯りがマッチングした、世界最南端都市ウシュアイア。

幻想的な風景。ウシュアイア。こんな素敵な街だとは思いませんでした。

気温は5度くらい。風はなく、赤ワインでほてった顔に冷気が気持ちいいくらいです。

こんな、素晴らしい景色眺めたことないよな。
そういう気分にさせるのは、パタゴニアの不毛の大地を駆け抜けてきたからでしょうか。

刻々と色が変わっていくウシュワイア湾の風景を、眺め続けます。

日本の我が家は、足の真下にあって、ここから南極までは1,000kmちょっとの距離。

そんな世界の果てにいるんだぞと、自分に言い聞かせます。

ゆっくり、夜景を楽しんでましたが、夜もふけてきました。

明日からの行動もあるので、そろそろホテルに戻ります。

22時を過ぎて、さすがに、暗くなってきました。

DPP_4587

ウシュワイアの町は、夜が9時間しかないんですね。明日、早起きすれば、早朝の散歩も楽しめそうです。

DPP_4588

考えてみれば、今回の旅、日本を出てもう4日となるのに、ホテルでの宿泊ははじめて。

シャワーを浴びて、ベッドに倒れこみたい気分ですが、その前に、ケチャップ強盗にやられたブルゾンを洗濯です。

やっぱり、唐辛子の類だったようで、洗剤で落ちました。よかった。

余勢をかって、ふだんはシャワーですが、バスタブにお湯をはってつかりました。

バス旅50時間の疲れがぬけていく感じがします。

DPP_4293

いい気分になってしまったので、明日の日程が、はっきりしてませんが、寝ちゃいます。

世界の果てにいるんだと言い聞かせながら、夢を見ましょう。