【イスラエル旅行記 #7】エルサレムからパレスチナ自治区・ベツレヘムへ

早朝のキリスト教徒地区を歩き回ったので、腹ペコです。

これから、パレスチナ自治区のベツレヘムに向かうわけですが、その前にホテルの朝食です。

ニュー・インペリアル・ホテルのバイキング

ホテルの朝食はバイキングでした。

朝から歩き回ってきたので、おいしくいただきます。

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中東料理っぽく、いろんなペーストがありました。

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エルサレムからバスでベツレヘムへ

さて、腹ごしらえを終えて一息ついたら、アラブバスに乗ってベツレヘムへ向かいましょう。

ベツレヘムは、遺跡などのあるジェリコやラマッラと同じく、パレスチナ自治区にあります。

パレスチナ自治区は、イスラエル国内にある、文字通りのパレスチナ人たちの自治区です。

行き来するためには、チェックポイント(検問所)を通過する必要があり、特にイスラエル兵がパレスチナ人たちの動向を監視しているように見えます。

日本の外務省も、この自治区については立ち入りを制限しており、これから行くベツレヘムなどは「レベル1」の注意喚起情報のみですが、パレスチナ自治区そのものは「レベル3」、つまり重要な所用がない限り、入ってはならない場所としています。

何故こうなったかは、教科書的には、もともとパレスチナ人たちが暮らしていた場所に、ユダヤ人たちが次々と入植を(イギリスがいいよと言ったから)はじめたから、ということなんでしょう。

いわゆるパレスチナ問題です。

パレスチナ地図

※外務省海外安全ホームページより(2016年9月現在)

その、パレスチナの地に行ってまいります。

バスは、昨日瞥見したダマスカス門のそばから出ています。運転手に「ベツレヘム?」と聞くと、すぐに目当てのバスが見つかりました。バスが何番だったのかは、忘れてしまいましたが(笑)

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アラブバスの車窓

乗っているのは、ほとんどがパレスチナ人のようです。

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ベツレヘムまで40分ぐらいでしょうか。

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ベツレヘムが近づくと、幹線道路には検問所が、そして、道路わきには鉄条網が敷き詰められ、物々しい雰囲気。これが、パレスチナ自治区ですか。

ただし、イスラエル側からパレスチナへ行く際は、現在はチェックを行っていないとのこと。

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ベツレヘム旧市街の散策

バスは、エルサレム・ヘブロン通りに沿ったバスストップが終点。

バスを降りると、タクシーの運ちゃんたちが寄ってきましたが、全部断ってとりあえず歩きます。

「地球の歩き方」の地図によれば、ここからイエス・キリストの生誕教会があるあたりまで、1km弱のはず。

まずは、その生誕教会に向かいます。

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道路を渡りながら、ここまで運んできてくれたバスを眺めます。アラブバスって、結構綺麗だよな。

さて、ここから、タクシー運転手の勧誘がすさまじい。歩いていく、と言っても、全然あきらめません。

角を折れて、旧市街への1本道に入ったら、さすがに勧誘はなくなりましたが。

絨毯なんか売られてるし、やっぱりエルサレムとは異なるアラブの町って感じです。

大丈夫だとは思いましたが、念のため、一眼レフをしまい、小型のデジカメを出しました。
(大げさだとは思いますが、カメラに向けられる視線が鋭い・・)

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やっぱり、エルサレムとは、雰囲気が違います。

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文字も違う、完全にアラビア文字です。

ヘブライ文字も全然理解不能だったけど、アラビア文字は、さらにわけわからん。

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この地に住むキリスト教徒も、ほとんどアラビア語を使うそうです。

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パレスチナ人の営み。

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町を行くパレスチナ人たち。

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エルサレムも、すごかったけど、ベツレヘムもすごいな。

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ベツレヘムのマーケット

のんびり散策していましたが、太陽が昇り、強烈に暑くなってきました。

女性たちは暑くないのでしょうか?

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この辺から、マーケットのようです。

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エルサレムとはまた違って楽しいです。

しかし、エルサレムのように、気軽にジュース一杯飲めるような場所がありません。暑い・・・

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どこかに座って、ジュース、あるいはコーヒーでも飲みたいな。

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歩いてて楽しいんですが、道がわからなくなってしまった・・

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こりゃ、完全に迷子ですね。

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「生誕教会への道はこっちですね?」 と聞いてもシカトされてしまいました。

アジア人なんか、相手にしたくないのかな。

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市民センターが現れましたから、このあたりでしょう。

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まっすぐ行くと行き止まり。なので、左に折れます。

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パレスチナ人の誘いに乗ってしまった修行が足りない私・・・

市の中心、メンジャー広場入り口付近にある、「スターバックス」が目に入りました。

ところが、この「スタバ」、よく見れば文字が違うフェイクもの。

色々なブログでこの存在は知っていましたが、ここで、事件が発生しました(笑)

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この、ニセ「スタバ」の周りにいたパレスチナ人が、私に、

「自分のマイカーで案内するから、分離壁と、ヘロデオン、ラマーラ、そしてジェリコ(エリコ)まで全部回ってからでも、生誕教会の中は見れる。それに、今は、生誕教会はお昼の礼拝で入れない。全部で600シュケル。」

と言うのです。

600シュケルというと、約16,800円。

今日の予定は、ベツレヘムの中心を歩いて、夕方までにエルサレムに帰れればよいと考えていました。

でも、計画段階からエリコやラマーラも行ってみたかったのも事実。公共の交通機関で行くのが難しくて断念していたんです。

特にエリコは見どころが散らばっているので、そもそも公共交通機関だけで全部見て回るのは不可能。

そこへ、このパレスチナ人からも申し出だったんです。

レンタカーを借りた感覚でお願いしようか、と思ったのが、結果失敗でした(+o+)

旅経験値の少なさが、きなくささを排除できず・・・

ほんと情けなく、信用してしまいましたが、私の「地球の歩き方」のページの繰り方も、私よりも長けていて、あっという間にエリコやラマーラのページを見つけるあたりは、プロだったのかもしれません。

とりあえず、そのときは、600シュケルで、分離壁、ヘロデオン、ラマーラ、エリコを回れるなら、とはしゃぎながら、クルマに乗り込む私がいました(笑)