ナイル谷の遺跡めぐりⅠ ~コム・オンボ神殿~【エジプト旅行記 #19】

エジプトの旅も、4日目に入り、もう折り返しです。

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時間に縛られることなく、旅を楽しんでる人をうらやましいな、と思う一方、時間に縛られてるからこそ、知恵を絞って工夫する。

だから、楽しいし、いつまでも記憶に残るんだ、と、早朝のナイル川の上空に浮かぶ月を眺めながら、ふと思います。

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悠々と流れるナイル川。

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あらためて、4大文明の一つに、足を踏み入れることができたことに喜びを感じます。

アスワン ⇒ ルクソール 独占ツアー?スタート

今日の予定は、ナイル谷(ナイル バレー)に沿った遺跡を2つ見学して、ルクソールに向かいます。

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アスワンとルクソールの間は約200キロ。

この間の公共交通機関は、鉄道しかないに等しく、効率よく訪れようとすると、結構苦労します。

時間も節約しなくてはならないし、思い切って、ツアーに参加しました。

アスワン⇒ルクソールの一方通行だし、1人での参加ということで、かなり割高(2万円くらい)ではありましたが、コム・オンボ神殿と、エドフのホルス神殿を見学して、ルクソールに昼過ぎに到着するためには、仕方ないと割り切りました。

永遠のナイル川を眺めて、2万円くらいケチケチするな、と自分に言い聞かせます(笑)

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ということで、残念ながら、ここアスワンからは、もう旅立ってしまいます。

この、マルハバ・ホテル。スタッフも、とても親切だったので、もう少しいたかったのですが、いつも通りの弾丸日程。仕方ありません。

でも、アスワン。他にも見きれない遺跡は、まだまだあるし、次の機会にとっておきましょう。

そのときは、このホテル、また利用させてもらいます。

ツアーの出発は6:30ということで、6時前には起きて待機してましたが、そのうちに太陽が昇り出し、今日も、相変わらずの暑さのようです。

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部屋の電話が鳴り、ガイドが来たとの知らせ。

降りて行って、半日お世話になるガイドさんと運転手と握手。ガイドさんは、ジョジョ3部の勇者5人のうちの一人の名前と同じでした(なんのこっちゃ・・)

ホテルは、朝食をとらない私のために、紙箱詰めのサービス。ほんとに親切なホテルでした。

そして、ツアー参加者は何人?と聞くと、なんと、私だけ。

では、快適なエアコン車で、ナイルバレー沿いの旅に出発です。

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出発してすぐ、ドリンク何がいい? モーニングコーヒーにしておきます。

外を眺めると、さっそうと歩く女性に、だらしなく横たわる男ども。

いくら暑いからって、もう少ししゃんとしろよ、まったく(^.^)

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頂いたコーヒーは、昨日飲んだのと同じ、粒子の粗いコーヒーでした。

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ナイル川沿い 快適なドライブ

では、本格的に出発。

最初の目的地は、ここアスワンから、46キロほどナイルを下った、コム・オンボです。

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道路は、こんな感じに、ずっとナイル川沿いです。

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砂漠なのに緑が映える、不思議。ナイルの治水?

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ヌビア村はもう過ぎてしまったと思うけど、ナイル対岸の村です。

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ガードレールなんかない。
ちょっと居眠り運転したら、ナイル川にジャポンだね。

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何かの遺跡かもしれません。

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早起きしてクルマを洗うおじさん。
ていうか、外国で、クルマ洗うシーン、初めて見かけた気がする。

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けっこうきたかな、と思うけど、まだアスワン郊外。

その証拠に、スピードを減速させるキャッツアイが連続してます。

運転しにくいだろうなあ。だから、スピードはあげられなくて安全なんだろうけど。

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チェックポイントがありました。

ここでも、警察による物々しい検査。

ガイドの証明書を持つガイドに運転手。それに、後部座席には、あきらかにふつうの観光客という私。

どう考えても、テロ組織であるはずがないのに、徹底的に調べられます。

前にも書いたように、エジプトでは、テロが頻発。

テロなどに今のところ無縁な日本などでニュースを見ると、「大変だな・・」と思うと同時に、警察の緊張感も切れちゃってるのかな・・」などと、とんでもない想像をしてしまいますが、今までのところ、それはまったくの誤解。

エジプトの警察官は、必死です。

空港、鉄道、幹線道路、テロ組織が往来しないように、必死に目を光らせています。

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いよいよアスワンにお別れ。

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キャッツアイがなくなり、快適な乗り心地に。

ホテルで作ってもらったお弁当を開けます。

シンプルだけど、これ以上ない朝食。あっというまに平らげます。

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アスワンからルクソールまでは、鉄道も並走しています。

スリランカもそうだったけど、イギリスの支配が入ってる国って、鉄道が整備されてますね。

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踏切。意外にも無人ではありません。

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列車が登場。カイロからの夜行列車かな。

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列車の旅もまた味がありますが、これは次の機会に。

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アスワンから1時間。コム・オンボの街に入ったようです。

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コム・オンボ神殿の見事な石柱&レリーフ

ガイドさんから、チケットを渡されます。

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クーラーのガンガン効いたクルマから降りると、うわ暑い。

まだ朝の7時半ですが、太陽光線もかなり強くなっています。

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出ました。コム・オンボ神殿です。

ローマ帝国時代に建設された神殿とのことですが、入り口が2つあるのが特徴の一つ。

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中に入ると、いきなり目に飛び込む、象形文字。

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これは、面白い。誰か翻訳してくれると、興味深いんだけど。

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と思ったら、さすがガイドさん。

この、唇みたいのは「&」という意味、ニョロニョロはナイル川の意味、とかいろいろ教えてくれました。

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ヤマタノオロチみたいのとか、他にも教えてもらったんですが、不覚にも忘れてしまいました(笑)

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立派な石柱。この保存状態、ちょっと信じられない。

だって、観光客、さわり放題ですよ。

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このレリーフの状態にも驚き!

左側のオオカミみたいなのアヌビス神かと思ったら、ワニのセベク神とのこと。

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石柱の量感にも圧倒されます。

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この神殿は、ハヤブサのホルス神と、ワニのソベク神のために建てられたもの。

どうも、ガイドさんの説明では、ホルス神が良くて、ソベク神が悪者みたいな感じでしたが、あってるかな?

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王様が聖水をかけられているシーン。

左側がトト神、右側がホルス神。ホルス神って、いつも右側にいます。

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後から知ったんですが、一番左は、クレオパトラ? ホント?

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これはカレンダーらしい。
さすが、ナイル氾濫の時期を予測した文明!

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これは赤ちゃんの誕生をイメージしたレリーフ。

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それに、数多くの医療器具。この神殿は、出産にも特化していたとか。

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天井にも、色の付いた興味深いレリーフ。

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ガイドさんが丁寧に教えてくれますが、語学力がないのが悲しい。
(いつも思うこと・・こりゃ、まじで、勉強した方がいいな・・)

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ライオンが手を食べてる様子。

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棺、かな?

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ガイドさんの説明が一通り終わり、自由時間。

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1つ1つ見てたら、時間を忘れそう。

やっぱり、エジプトの遺跡はすごいね。規模といい、保存状態といい、ルーツといい、ハンパないです。

ただし、暑いですが・・ 太陽が上がりきり、もう40℃を超えてそうな雰囲気。

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このボリューム感。
アヌビス神のスタンドよ。こんな立派な石柱、ぶった切ったらマズいだろ(笑)

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足元に、私の汗がタラタラ。

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これも、クレオパトラかな? よく聞いておけばよかった。

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おっと、スタッフ登場。

また、バクシーシだろ。ま、そういう文化だし、郷に入らば郷に従えです。

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どうせ、バクシーシなら、撮ってもらっちゃいました。

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でも、みなさん、いい人。

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そんなに広い神殿ではないですが、レリーフが多いので、興味のある人は、相当時間かかるかも。
内容を理解していない私でも、すごく楽しめます。

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廊下が二重構造になっているので、陽の当たらない場所もあります。

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おや、観光客来てたんですね。

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これなんかすごい、今彫ったって感じ。

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このふくらはぎとくるぶしの肉感、これは芸術ですね。

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ぶらぶら楽しんでましたが、暑さでめまいがしてきました。
(また、水を持たず・・・ クルマの中に置いてきた・・  そのうち死ぬぞ・・)

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我慢して、歩き回ってましたが、完全に脱水症状気味。

ガイドさんのところに戻りましょう。

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戻る途中に、もう一回カレンダーを鑑賞。

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ナイロメーター。これで、ナイル川の水量を測ったとのこと。

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いや、すごかった。

こんな、膨大なレリーフ、1度に見たのは初めて。

コム・オンボ神殿、来てよかったです(*^^)v

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ガイドさんに合流。

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ナイル川沿いに、クルマに戻ります。

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コム・オンボ神殿は、ナイル川のすぐそば。

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さっきの観光客も、ナイル川クルーズの途中に立ち寄ってみたいでしたね。
そういえば、ジョースター一行も、船で立ち寄ってました(笑)

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徐々に観光客増えてるようです。

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では、コム・オンボ神殿、さようなら。

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これが、今回のツアーで、私を運んでくれるバン。

転がり込むように、車内に入り、水を飲みほします。

気がきく運転手、クーラーをきかせててくれました。

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なめちゃいけない、エジプトの夏(+o+)

次は、エドフという街のホルス神殿です。