【エジプトへの一人旅】 出発まで

さて、次の弾丸旅行のターゲットは、いささか怖ろしげなイメージのあるエジプト

ところが、この旅、香港への家族旅行が決まっており、その帰り、家族を無事に日本に帰した後、私一人で弾丸旅行に旅立てないかな~と思いついたのが発端。

そんな単純な動機でエジプトに行くのかい?? と、言われそうですが、正直その通り。

 

エジプトは、私のバケットリストに深く刺さっているわけではなく、いつも通りの現役世代の旅のスタンス、①時間を有効に使える効果的なフライトか ②リーズナブルな価格か そして、最後に、行く先は魅力的な土地か、といった選択の順序でピックアップされた国でした。

 

ところで、香港を起点にすると、実にいろんなフライトの選択肢があるのがわかりました。

そして、安い!

例えば、アエロフロート航空の、香港 ⇒ モスクワ ⇒ 東京 なんて、4万円台ですよ(笑)

香港起点で旅を考えられるなんて、滅多にない機会なので、あれこれ物色した挙句、カタール航空の、往き:香港 ⇒ カイロ 帰り:ルクソール ⇒ 羽田 のチケットが、なんと7万円台で手に入り、さっそく「地球の歩き方」を買って、渡航を楽しみにしてまいりました。

現金なもので、さほどエジプトには関心がなかった私が、安いチケットが手に入ったことで、ワクワク。

そして「~歩き方」で情報収集し、エジプト行きたい!モードが徐々に沸き上がってきて・・

サウジアラビア&周辺アラブ諸国のカタール国交断絶

ところが、好事魔多しというか、なんていうか・・

あの悪名高き(と、私が勝手に呼んでいる)、サウジアラビアの対カタール国交断絶

サウジだけで勝手にやればいいのに、自分勝手な国は、大体徒党を組む子供のケンカと同じ発想。

エジプトなど周辺諸国まで巻き込んだものだから、フライトがキャンセルになってしまいました。

 

「地球の歩き方」には、夏のエジプトは相当の覚悟で訪れるように、と記されてるけど、ナイル川、ピラミッド、オールドタウン、アブシンベル神殿など、神秘的な歴史観を学んでしまっては、引き返すわけにはいきません。

気分は完全に「行く」モードになっています。

そこで、別ルートを調べると、ターキッシュエアラインのイスタンブール経由がヒット。

チケット代は10万円をわずかに超えてしまいましたが、永遠の国エジプトに行くのに、数万円をケチっても仕方ないでしょう。

と、自分に言い聞かせて、チケットをゲット。

などと、一夜漬けでエジプトを学習しているこの身が、生意気なことを言っておりますが、香港国際空港で、ANA便で帰国する家族を見送ったあと、自分はターキッシュエアラインズでエジプトへ向かう、というスケジュールができあがりました。

エジプトとテロ

ところで、昨今のエジプトというと、どうしてもテロや治安といった側面がクローズアップされます。

これは、外務省の海外安全ホームページのエジプト。

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出典:外務省海外安全ホームページ(2017年8月現在)

現役世代弾丸旅行者が行っても許されるのは、黄色いところまで。

すなわち、カイロ・アレキサンドリア・ルクソール・アスワン・アブシンベルといったナイル川沿いの街と、ハルガタといった紅海沿岸のリゾート地しか、訪れることはできません。

正直、そんなに治安悪いんかい! って感じです(笑)

そして、テロも頻発しています。

今年(2017年)に入ってからだけでも、

  • 4月 アレキサンドリアとタンタのコプト教会(キリスト教会)で自爆テロ44人以上が死亡。
  • 5月 カイロの南200キロのあたりで、コプト教徒の乗ったバスが襲撃される。29名死亡。
  • 7月 シナイ半島ラファで自爆テロ。26名が死亡。

と、こんなに無差別テロが頻発していて、古くは、1997年ルクソールのハトシェプスト女王葬祭殿で日本人10人を含む63名が死亡する大規模テロがあり、また同年カイロのエジプト考古学博物館の前に止まっていた観光バスが襲われるといった事件も起きています。

これらが意味すること。

  • テロの原因の多くは、宗教的思想の違いによる対立、あるいは経済格差拡大などであり、根絶は困難。
  • 現地当局は、観光収入の源である観光客を守るべく、当然対策を強化。黄色い場所が非常に少ないのは、警戒態勢を集中投下していることの現れ。(と、私は勝手に思い込んでいます)

ということで、テロは運。

そして、夜間の一人歩きを避ける、持ち物はしっかりと管理、などの基本的なことを守るだけで、十分エジプトの旅は可能と結論付けました。

外務省の海外安全ホームページによれば、ヨーロッパはほぼ全土にわたって、真っ白。

なんの警戒もいらんのかいな、と思いきや、パリやロンドンなどの主要都市でもテロは頻発しています。

そして、私の訪れた、イスタンブールやテヘランでもテロが・・・
※この記事を書いている最中にも、バルセロナで痛ましいテロが・・・

つまり、テロが起こるかどうかなんて確率の問題。

テロを怖がっていたら、行ける場所なんてなくなってしまう!

こんな例えは適切ではないかもしれませんが、日本だって、高齢ドライバーが逆走したり、ペダルの踏み間違えなど、テロ同然の事件が身近で起こっています。(私はむしろ、そんなくだらないことに巻き込まれる方が、よっぽどイヤです)

 

というわけで、エジプトへの弾丸旅行を敢行してきます(*^^)v

ときは8月。南部のルクソールやアスワンでは、連日の気温40度超え!

テロの心配もさることながら、ふつうに、自分の身の安全も必要。

普段は持ち歩かない正露丸や、虫よけスプレー。そして、出発前の体調を万全に整え、1万キロ離れたエジプトへ出発です。