マイナス21℃ 真冬のハルビンの街【旧満州旅行記 #7】

中国の列車はあまり揺れず快適な寝心地です。ハルビン西駅には早朝6時過ぎに到着。

5時半ごろ、寝ぼけ眼で目を覚まし、スマホの気温を見て、いっぺんに目が覚めました。

マイナス21度!
そんな気温、経験したことありません(+o+)

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凍てつくハルビン西駅に到着

列車は坦々と走っています。通路に出てみると、窓が凍ってます。

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夜明けの遅い、冬の中国にも朝がやって来ました。

しかし、同室の中国人の若い2人組。夜中まで、声高に騒いでやがった・・  まったく。

ま、私は、ワインを飲んで眠ってしまいましたが、もう一人の同室者には迷惑だったでしょう。

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ハルビン西駅に到着です。

列車はチチハル行きですが、ここハルビン西でも乗客は結構降ります。

列車の外に出ると・・・

覚悟はしてましたが、猛烈に寒い!

みんな、ハルビンの寒さは、先刻ご承知ってな格好です。

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コンコースの中は暖房が効いていますが、外に出たらどんなことになるんでしょう。

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街の中心部へ行くためのタクシー行列。

ここ、ハルビン西駅は新幹線駅のようなもの。どうしても郊外に造られてしまいます。

でも、今回乗ったのは在来線の夜行列車。ふつうに、ハルビン駅に止めればいいのにと思いますが。

駅を郊外に造れば、タクシーの売り上げが上がる? という魂胆? 地下鉄は、まだ建設中です。

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しかしながら、タクシーの運転手は、さわやかな青年でした。

ホテルへ行く地図を的確に理解し、さっそうとクルマを走らせます。

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「ホリディ・イン・ハルビン」にチェックイン

今夜泊まる「ホリディ・イン・ハルビン」。これが、今年1年の旅の中で、一番高かった。

朝食なしで1万4千円。今日はクリスマスイブ。仕方ないか。

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ちなみに、エクスペディアの地図は、他の地点を指していました。同じ名前のホテルが2つあるのかな、なんて考えましたが、従業員はここで間違いないと言っています。

金盾に邪魔されて、GPSがうまく動かない?

金盾と言えば、グーグルもすべてつながらないもんだから、会話のやり取りが大変。

でも、ホテルスタッフの若いお兄さん。面倒くさがらずに、自分のスマホアプリで、チェックインは14時からだけど、あと40分待ってくれれば、部屋を用意できる、とか、一生懸命説明してくれました。

他のスタッフも、きびきび動いていて、とても親切なホテルです。

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そして、部屋に入居。暖かくてホッとします。

これで、今日一日歩き回りながら、寒さに耐えられなくなったときの、憩いの場ができました(笑)

当初の予定では、今日一日荷物を持ったままハルビンを歩き回って、今夜の列車で大連へ戻る弾丸計画。

寒かったらどうしようと、スケジュールに少し余裕を持たせたのは正解でした。

とても、この寒さでは、休みなく歩き続けるなんてできません。いまなおマイナス20度。

現在午前7時半。9時近くなったら、街に繰り出しますか。

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氷点下のハルビンの町 散策

上から下まで完全武装。そしてポケットにはカイロ。
重ね着も相当して外出すると、風がないので、そんなには寒くは感じません。

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中央大街。ハルビンを代表する歴史的な通りです。
ホテルは、そんな大通りの入り口に建っていました。

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いきなり現れる、氷のモニュメント。

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行ったことはありませんが、札幌の雪まつりみたいなものでしょうか。

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まだ朝早いですが、若者や家族連れを中心に、通りは賑わっています。

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氷点下だから、氷も解けないんだね。不思議。

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いろんなところに、氷が飾ってあります。

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屋台も軒を連ねます。

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おっと、サンタクロース出現。クリスマスイブですもんね。

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一生懸命造る人。

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美しい氷です。

そういえば、私は、まだ札幌雪祭りとか行ったことありません。

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通りを右に折れて、聖ソフィア大聖堂の方へ向かってみます。

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歩いているのは、地元の人? それとも、他の街から来たのかな。

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大聖堂らしきてっぺんが見えました。
でも、日光の角度が悪そうなので、午後にまた来ます。

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中央大街に引き返します。

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ほんと、中国なのか、ロシアなのかわからない街の雰囲気。

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モニュメントが次々に現れます。

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平和な光景ですね。

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当時のロシア人は、「キタイスカヤ(中国人街)」と呼んでいたそうです。

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軟弱者にはツライ・・マイナス20℃の中の散策

子供は風の子っていうけど、ほんとに寒くないのかな?

日が昇るにつれて、温かくなるかと思っていたら、そんなことないです。

おそらく、ずっとマイナス20℃前後。

私は、ついさっきまで平気と思ってましたが、手袋の中の指先がじんじん痛くなってきました。
カイロがまったく効きません。

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靴下2枚重ねでも足りなかったかな。足の指先まで痛くなってきました。

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みんな、よく平気なもんです。ほんとに寒いんです。

零下20℃って、北海道でもたまにある気温。関東生まれの私には、きつい・・・

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これは何? 肉? アメ?

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氷点下の中でアイスを食べる人!
そりゃ、冬でも、こたつの中だったらアイスもおいしいと思うけど。

アイスのほうが温かいのかも。

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氷のアーチ。

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肉を焼いて、氷は解けないんでしょうか。

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氷の椅子に、

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氷の滑り台。

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なんともすごい街です。冬のハルビン。

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おっと、来年は2017年でしたね。

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松花江に向かって歩きます。

ずいぶん大きい献血やさんです。

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何かの記念塔ですね。

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震える身体でランチ

「地球の歩き方」によると、この付近に「カチューシャ」というロシア料理店があるということになってました。

しかし、いくらさがしても場所がわかりません。警官に聞いてもわからず。

ハルビンに来たからにはロシア料理と考えていたんですが、足元からこみ上げてくる寒さもたまらないので、手近なお店に入りました。

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回鍋肉を頼んだはずなんだけど、でてきたのはビーフカレー。まいっか。

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 食事をして、温かいスープと砂糖の入った(笑)コーヒーを飲んで、温かさを回復。
この寒さの中、一日中散策するなんて、無謀でした。無理せず、今夜宿泊のプランにしてよかった。

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氷結した松花江

松花江のほとりに出ました。

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この川は11月には凍ると聞いてましたが、ほんとに凍ってます。

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遠くにかすむのは、チチハル方面への鉄道橋。
スケールを大きく言えば、ヨーロッパ、シベリア鉄道への架け橋。

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